九寨溝(きゅうさいこう)という観光地は聞いたことあるだろうか。
恐らく、知らない人が多いだろう。僕も中国旅行へ行く前は全く知らなかった。が、中国へ行ったことがある人は一度は聞いたことあるのではないだろうか。それほど、中国の旅行先として有名なのだ。
九寨溝は最寄りの都市「成都」からも車で7〜8時間掛かる程の奥地にあるため、なかなか簡単に行けるような場所ではない。それにも関わらず、九寨溝の街の駐車場がほぼ満車になる程人が大勢来ていたのでよほど人気の観光地なんだろうか。
そして来たるこの日、いよいよ九寨溝を観光する。行く前からワクワクが止まらない。一体、どんな絶景を見ることができるのか。今回は、九寨溝観光の一部始終をご紹介しようと思う。
いざ、九寨溝へ!

九寨溝の朝は早い。僕らは朝7時半オープン前に現地に到着した。なぜかって?理由は2つある。
- 九寨溝はめちゃくちゃ広いので全て周るには1日あっても足りない
- 人がめちゃくちゃ多い
以上。まず、九寨溝は想像に広い。そのため、入り口ゲートを入ったらバスでの移動になる(構内はマイカー禁止)。入り口から一番奥に行く場合、バスで30分以上もかかる。それほど広い。
また、敷地内には歩行者用コースが設けられており、その歩道に沿って見どころを周ることもできる。そのため、移動だけでもかなりの時間がかかるのだ。ゆえに、早めが良いのだ。
そして、人がめちゃくちゃ多いのも朝早く来た理由。まぁ、朝の時点で人多かったが、これが9、10時となると更に人が増える。なので、比較的人が少ない早朝のうちに見どころを周りたかった。写真もゆっくり撮れるし。
さて、九寨溝だが我々が泊まったホステルからはかなり近い。

関係ないが、やっとホステルの場所と名前思い出した。ここから歩いても行けるが、朝早くにこのホステルから無料送迎タクシーが出ている。それを利用すれば徒歩20分のところ5分以内で行ける。
朝7時過ぎ頃かな。まだオープン前なのに凄い人。

チケット売り場には長蛇の列が。オープン時間になると一斉にチケットが販売される。

僕らも素直に列に並んでいたのだが、途中でチケットの売人みたいな人に声をかけられた。
手数料1人10元でチケット買わないか?
要は待つのが嫌な人向けの事前チケット販売サービスだ。このバイヤーはどうやってチケットを手に入れたのか知らないが、ここでチケットを買ってしまえば、並ばずにそのままゲートまで進める。待ち時間の節約にもなるし、なによりチケット売り場オープン後のゲート内混雑から逃れられるのは有り難い。
ということで、まんまとチケットのバイヤーの営業トークに魅せられて、買っちゃいました。

チケット大人1人で310元。これに手数料10元と保険料10元(これは皆加入しなければならない)の合計330元(約5,300円)だったと思う。なかなかの値段だ。
日本でも高いと感じるこの価格、中国人にとっては高級品なんだろう。
さて、裏ワザでチケットをゲットした僕らは早速ゲートの方へ。まだ正式なチケット販売はされていないので、入り口には全然人がいない。

入り口を過ぎてさっそく見えるのがバス。このバスを使って目的地へ行く。バスの数はかなり多い。

ところで、九寨溝は以下の通りY字になっている。根本が入り口なのだが、僕らの最初の目的地は一番右上のスポット。

入り口からはバスでかなり登るため、高度が上がる。

ここ九寨溝の標高は意外と高く、一番高いと3,000メートルを超える。日本の北アルプス、南アルプス等に匹敵する標高だ。そのため、朝の時間はめちゃくちゃ寒い!
ここで僕は、ダウンジャケットを忘れるという大失態を犯し、半袖だった僕はバスで標高が上がる度に「寒い!」と嘆いていたww
20分程して、ようやく最初の目的地に到着。

ここから、しばらく園内にある歩道を歩きながら九寨溝の景色と対面していく。
九寨溝はこんな所だった

目的地に到着した僕らは、とりあえず案内板に従って歩道を歩いていく。
どう行けば良いのか僕にはさっぱり分からなかったので、相方に全ておまかせ。
とりあえず、森の中に歩道が続いたので進んだ。すると、そこで驚くべき光景が。

歩道の下に川がある!?いや、森全体が川になっているのか!?
木々の間を流れる水。僕にとってはこんな光景見るのは初めてだ。こんな光景がしばらく続く。

そしてよく見ると水が青いのが分かる。下まで透き通っており非常に綺麗だ。

大きな段差部ではまるで滝の様に水が流れていて神秘的だ。

こんな場所が無数にある。間近で滝の迫力を感じる事もできる。

本当にここは中国か!?と疑いたくなるような、超自然を感じられる場所だと思った。
ここは歩いているだけでも楽しいので、散歩好き、自然好きにはたまらない場所だ。それにしても、寒い(笑)
これぞ九寨溝!エメラルドグリーンに輝く湖の数々

この歩道をしばらく進むと、先に大きな湖があるという。周りの景色に魅了されすぎてなかなか前へ進めなかったが、早く行かないと混み始めるという焦りもあり、早足で向かうことに。
それにしても、設置されている木道が非常に歩きやすいのは好感度◎。景観を守りながらも、しっかりと整備されており観光客に非常に配慮された作りとなっているのが良い。

まだ、朝早いこともあり、観光客の数は少なめ。周りには誰もいない。きっと別のポイントに集中しているのだろう。
しばらく歩いていくと、ついに湖らしき場所に到着。そして、見てビックリ。

湖がめちゃくちゃ青い!エメラルドグリーンに近い色だろうか、とても神秘的だ。湖沼に沈殿した石灰成分が太陽の光に反射する事でこのような色合いが生まれるそうだ。
これでも綺麗だが、太陽が出ていたらもっと綺麗だ。
ただ、これだけでは終わらない。九寨溝にはこのような湖が無数にある(無数は言い過ぎだが、100くらいはあるそうだ)。



歩いて行く度に美しい湖と出会うので、写真を撮っても撮ってもキリがない。
あまりの光景に野生のパンダまで来ていた。

どこ出身のパンダでしょうか?
二足歩行パンダは初めてみました(笑)
僕らは、さすがにパンダにはなれないが、湖畔でやっていた民族衣装のコスプレ体験をしてみた。

服の上から、チベットのオシャレな民族衣装を着て。
湖を背景に写真撮影してもらった。

彼女はサマになっているが、僕は…
顔が眠そうだし、足元がサンダルのままだしww
てか丈短すぎだし。この衣装なら、女の子の方が断然似合うな。
滝の迫力・美しさが尋常じゃなかった!
九寨溝はエメラルドグリーンの湖がメインな感じがあるが、滝もなかなか凄いのだ。
序盤で触れた、小さな滝だけでなく、迫力ある大きな滝も数多くある。そのうちの1つにたどり着いた。
が、滝らしき場所に群がる人。人多すぎやてww

写真待ちが多く、大人しく順番待ちしてたらいつになるか分からない。中国の文化か、皆我先にグイグイスペースを確保仕出す。
なので、僕らも負けてはいられない。「郷に入れば郷に従え」だ。グイグイ練り込んで、ようやく場所確保。

ん〜なかなか良い写真が撮れた。写真を撮ったらそそくさとその場から離れて次へ。
この辺は水量が多いのか、通路の真下を激しく水が流れる。

そしてしばらく進むと、

出たーー!!!これぞ僕が探し求めていた滝だ。目の前からの光景は圧巻!滝を横から見るなんて機会はめったに無いはずだ。さすがにこの光景には感動した。
当然、この滝の周りに人集りができていたが、「郷に入ったら郷に従え」方式で写真を撮った。

下側から見た光景もなかなか良い。

僕にとってはもうこれでお腹いっぱいだ。
昼飯食べることなんてすっかり忘れ、気づけばもう昼をとっくに過ぎていた。思い出したらお腹空いてきたので、とりあえず場所を移動して持参したパンを昼飯代わりに食べる。

「鏡海」へ行ってみたが、水面に波が立っており全く反射していなかった。残念だな〜、って昼飯食べながら思った。行くなら朝か夕方が良いだろうか。
てか、よく見たら海抜2367メートルもあるんだな。どうりで先から空気が薄いと思ったわww
昼飯食べ終わったら、バスで次の場所へ。

確か、九寨溝の左上の方だっただろうか。ここはなかなか良かった。

五彩池

ここもなかなか良かった。

が、そろそろ見飽きてきた感がある。九寨溝には似たような池や滝が多いので、ぶっちゃけ全部周る必用はないと思う。
半日周れば十分だ。先程見た滝でもう十分だった僕はそろそろ帰りたかったが、彼女はまだ見たいと言う。仕方なく付き合い、帰ったのは16時頃だった。
【目次】中国旅行シリーズの記事
【重慶シリーズ】
➡【中国旅行】1日目 重慶市内観光&美味しい物食べ歩きツアー
➡【中国旅行】2日目 重慶 風流漂う飲食街「磁器口」の観光&食べ歩き
➡【中国旅行】3日目 重慶 温泉でリラックス&夜景が素晴らしい「洪崖洞」の商店街を観光
【成都シリーズ】
➡【中国旅行】4日目 重慶→成都へ移動 夜の成都観光&中国一の激辛鍋に挑戦
➡【中国旅行】5日目 成都 人民公園で中国本場のお茶体験&中国の浅草「錦里歩行街」を観光
➡【中国旅行】6日目 成都 世界遺産「都江堰」観光&まるで唐辛子の海!激辛鍋再び
➡【中国旅行】7日目 成都 成都歌剧院の演劇・ショーの鑑賞&安くてうまい店発見!
➡【中国旅行】8日目 成都 パンダの楽園「成都大熊猫繁育研究基地」に行ってきた
【九寨溝】
➡【中国旅行】9日目 バスで成都から九寨溝へ向かう途中、まさかの「ニーハオトイレ」に出会う!
➡【中国旅行】10日目 その2 九寨溝行くなら必須!九寨千古情のショーのクオリティーが高過ぎ!
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➡【中国旅行】11日目〜最終日 旅はいよいよ終盤に!成都→昆明行きの寝台列車がカオスだった
【中国のお勧めプリペイドsimカードについて】
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