ここニュージーランドでは夏になると農作物の収穫が盛んになり、国内の至る所で収穫の仕事の募集が行われます。
そんなニュージーランドの中でも収穫関係の仕事が盛んな街の一つが北島のHastings(ヘースティングズ)。
ヘースティングズにはアップルやグレープ(ワイン用の葡萄)、ブルーベリー等の仕事がありますが、その規模か桁違いに大きいのが特徴。
夏になると国内や海外から続々とワーカー達が集まってくるので、シーズン中は街中ワーカーだらけです。
そんなヘースティングズで、ブルーベリーピッキングの仕事をすることができました。
3月初旬から1週間しか行っていませんが、この1週間で感じた仕事環境や稼ぎについて、また仕事のアプライ方法についても詳しくご紹介していきます。
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ブルーベリーピッキングってどんな仕事?

ブルーベリーピッキングはひたすらブルーベリーを収穫する仕事です。上の写真のバケツ(1kg入る)に詰めていき、一杯になったらトレイに移していきます。
ブルーベリー自体小さく、バケツも1kgと軽いのでとても楽な作業です。
また、ブルーベリーの木もそこまで大きくないので身長の制限もありません。
例えば、アップルピッキングだと木が高いので160cm以上でないと雇ってもらえない事が多いです。
給料形態は会社によって違いますが、僕が働いていた会社はコントラクト(歩合制)だったのでkgごとに報酬が貰えます。
ただ収穫するだけでなく食べる事もできる(たぶん)ので、ブルーベリー好きにはたまらない仕事だと思います。
Hastingsでブルーベリーピッキングが出来る場所と時期

ヘースティングズでブルーベリーピッキングと言えばここ「Gourmet Blueberries」が有名です。
かなり大きな会社で、シーズン開始になると数千人規模で人を募集します。
また、ブルーベリーのシーズンは通常12月下旬〜2月下旬と言われていますが、ここ Gourmet Blueberries は11月下旬〜3月下旬ととにかく長いんです。
長期で働きたい方にはもってこいの場所です。
何時に来ても良い!?フレキシブルな仕事環境
ここの会社の最大の特徴は「何時に出勤しても何時に帰っても良い」というフレキシブルな仕事環境です。
基本的に朝6時頃〜夕方6時頃までの間なら何時に出勤しても帰ってもOKです。
また、雨でなければ基本的に月〜日フルで仕事があります。
稼ぎたい人は毎日約12時間フルで働く人もいますし、数時間だけ働いて帰る人もいます。
中には他の仕事と掛け持ちする人もいます。
仕事の有無や開始時間は毎日Facebookのページで案内されます。
ぼくの様なレイジーピーポーには最高の仕事環境ですね(笑)
どれくらい稼げる?
やはり一番気になるところだと思いますが、ここの会社は基本的に歩合制で採れば採るほど稼げます。
ただし、ブルーベリーは想像以上に稼ぐのが難しいです。
やってみて分かったのですが、まず1つ1つの実が小さいので1kgのバケツを一杯にするのにかなりの時間がかかります。
1kgで3ドルなので、最低時給(2017年3月現在は15.25ドル)を超えるには少なくとも5kg/時間 採る必用があります。
しかし、僕は頑張っても1時間に4kgが精一杯。
数千人いるピッカーの中で一番早い人でも1時間6〜7kgだそうなので、チェリーピッキングの様に稼げると思って挑むとショックを受けるでしょう。
ただし、最低時給を超えなくてもその分はトップアップされてきちんと最低時給もらえる(法律で義務付けられている)ので、働いた時間分はきちんと稼ぐことができます。
ただ、最初の2週間は遅くても問題ありませんが、2週間を過ぎてあまりに遅いとスーパーバイザーから指導を受けるので注意が必用です。
稼ぎについては1週間毎日12時間働いた場合は1,300ドル近く稼ぐことができます。
ただし、天候に左右されるので、これくらい稼げるという保証はありません。
仕事のアプライ方法は?
仕事はオフィスへ行って直接アプライします。その際に以下の書類が必用です。
忘れるとアプライ出来ないので必ず持参しましょう。
- パスポート
- ワーキングホリデービザ
- 口座番号と名前の記載された書類(銀行にて発行してくれます)
- IRDナンバーのコピー
パスポートとワーキングホリデービザは念のためコピーしておく事をお勧めします。
アプライの開始日時は Gourmet Blueberries のFacebookページで公開されるので、要チェックです。
2016年度の募集開始日は11月23日ですが、最初の方は募集人数が少なめなので確実に仕事をゲットしたいのであれば早めに行って並んだ方が良いでしょう。
聞いた話だと夜中の3時から並び始めた人もいるそうです。
また、シーズン初期を逃しても12月頃やピークシーズンの1、2月は随時募集している事が多いので下記の要領でアプライすれば仕事をゲットできます。
まず、Gourmet Blueberries に着いたら標識の案内に従って進みます。
すると大きな駐車場があるので、その先にあるゲートの奥に進みます。

正面にある大きな建物の左奥に受付がありますので、ここに並びます。

オフィスにて下記の様なアプリケーションフォームが貰えますので、書いていきます。

記入が終わったら、必用書類と一緒にオフィスに提出します。
その際、オフィスの受付にて簡単な英語適正診断みたいなのをやらされますが、簡単ですので心配は入りません。
僕は何箇所か分からない設問がありましたが、質問してヒントをもらってクリアできたので大丈夫です(笑)
診断が終わったら、インダクションの日時が記された紙が貰えます。
記された日時のインダクションに参加して初めて仕事をゲットできます。
希望者は1時間半程のインダクションが終わってからすぐ働くことができます。

僕がアプライしたのは3月初旬でしたのでアプライ方法が若干異なるかもしれませんが、基本的にはほぼ同じです。
アコモデーションの確保が困難って本当?
ヘースティングズは人手が足りない程仕事の募集が多い一方、アコモデーション(宿)の確保が非常に難しいと言われています。
実際にぼくがヘースティングズに到着したのは2月下旬でしたが、すでに宿は人でいっぱい。
キャンプサイトですら入れない状態で、空きが出るのが1ヶ月後になる場所もある程人で溢れかえっていました。
ヘースティングズには5つのバックパッカーと周辺に数か所のキャンプサイトがありますが、そのどれもが予約で一杯。
他には原住民の家を間借りするフラットも一杯で、到着してから2日間は仕方なく近くのTOP10ホリデーパークに宿泊しました。
ちなみに、TOP10ホリデーパークはウィークリーレート(週単位の割引料金)が無いので、長期滞在には向きません。
2日後にタウン近くの「Eco Lodge」というバックパッカーのキャビンを予約する事ができましたが、シーズン中のためか料金は週150ドルと割高で、施設も人だらけ。
200人以上はいましたね。まさに too many people!!笑
ですので、ヘースティングズで仕事をするなら早めに到着しておく事をお勧めします。
特に2月中旬以降はアップルピッキングやグレープピッキングが始まるので、2月初旬までにはヘースティングズ入りしておくと良いでしょう。
ただ、バックパッカーは too many people なので、おすすめはフラットに住むこと。
人もバックパッカーに比べて少なく、レント(家賃)も100ドル前後と割りと安めです。
まとめ
以上、ヘースティングズのブルーベリーピッキングの仕事ご紹介しました。
このようなフレキシブルなワークスタイルは日本では考えられませんよね。
まさにニュージーランドらしいライフスタイルの写し鏡だなと思いました。
もちろん、稼ぐ人にももってこいの仕事ですが、ゆるーく仕事がしたい方にも是非このブルーベリーピッキングの仕事をお勧めしたいです。
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