ワーホリする上で便利なのが車。車があれば移動も楽だし、仕事探しもはかどるなど、購入するメリットはたくさんあります。
ニュージーランドにもワーホリ用の中古車がたくさん売っており、そのほとんどが10年以上前の年代物。10万キロ超えの車が当たり前で、中には30万キロを超えても普通に走っている車さえあります。
しかし、安い中古車を買うと何かとトラブルが発生するもの。せっかく安く買ったのに、購入した金額よりも修理代の方が高付いたというワーホリ友達もけっこういます。僕も車を買ったので、その維持費の高さには頭を悩ませています。
そこで、目安としてどれくらい維持費がかかるのか。今回は僕が1年間で掛かった車の維持費を公開しようと思います。これからワーホリで車を買う方の参考になれば幸いです。
Contents
ワーホリの車の相場はどれくらい?

ニュージーランドに売られている新車・中古車はほとんどが日本車。日本車は品質が良く長持ちすることから人気が高く、シェア率も50%を超えると言われています。ニュージーランドに行くと、まず日本車の多さにビックリすると思います。ここは日本か!!とツッコみたくなるくらいに(笑)
さて、ワーホリで車を購入する方は中古車を買う事になると思いますが、価格の相場はどれくらいなのでしょうか。まずは、ニュージーランドの中古車の相場についてお話します。
中古車販売店で買う場合
中古車販売店で購入する場合は大体4,000ドル以上が相場になります。年式が新しく、走行距離が短いものだと10,000ドル近くする場合があります。結構高めですが、その代わり整備もしっかりとされており、WOF(定期点検)もリニューアルされた状態で購入できるので安心して乗れるというメリットがあります。
個人と直接取り引きして購入する場合
ワーホリで車を買う方法として一般的なのが直接取り引き。車の情報はインターネットの掲示板やスーパーマーケット、バックパッカーの貼り紙に載っていることが多く、気に入ったら出品者に連絡して直接取り引きするという方法です。
この方法のメリットは安く購入できること。この場合は2,000ドル前後が相場ですが、中には1,000ドル前後で買える場合もあります。ただし、あまりにも安いと故障のリスクが大きく、最悪廃車になってしまう事もあります。
僕も1台目の車はラジエーターが故障しており、4ヶ月目にエンジンのオーバーヒートで廃車になりました。
直接取り引きの場合は車のチェックと試乗ができますので、しっかりと見極めて買いましょう。また、買う人も選んだ方が無難です。
安心なのは日本人から買うこと。NZdaisukiの掲示板なら日本人から車を買う事ができるのでお勧めです。よければ参考にしてみて下さい。
車の維持費にどれくらいかかる?

維持費項目
車を購入したら気になるのが維持費。車の状態にもよりますが、私たちが想像している以上に維持費はかかります。ここでは維持費がかかる代表的な項目と費用の目安を紹介します。
①エンジンオイル交換
車の維持で欠かせないのがオイル交換。オイル交換せずに走り続けるとエンジンが故障することがあるので、定期的に交換することをおすすめします。目安は1万キロ毎に1回、又は半年に1回。費用は70〜80ドル前後が一般的です。
また、オイルの他にオイルフィルターも定期的に交換する必用があります。こちらの目安は1万5千〜2万キロに1回で費用は+20ドル前後。エンジンオイル2回交換につき1回の頻度で交換するようにしましょう。
②バッテリー交換
車のトラブルで多いのがバッテリーに関するもの。バッテリーには寿命があると言われており、目安は3年前後。
しかしニュージーランドの中古車は5年以上交換していないもの多くあり、ある日突然エンジンがかからなくなるなんて事もざらにあります。僕も1回経験しました。
交換費の目安は200ドル前後ですが、カー用品店で購入して自分で交換すれば170ドル前後と手数料を浮かせることができます。
③タイヤ交換
買う前に交換済みであれば良いですが、中にはしばらく交換していないものもあります。交換せずにそのまま乗ってしまうと、運転中にバースト(破裂)して大変危険です。
ニュージーランドの路面状態は日本に比べて良くないので、タイヤの溝の減りも早いです。ですので、タイヤの溝は定期的にチェックしましょう。交換目安は4本で500〜800ドルです。
④ブレーキパッド交換
ニュージーランドは山岳地帯が多く、アップダウンも激しいため、頻繁にブレーキを使用します。そのため、ブレーキパッドがすり減った状態で運転するとブレーキの効きが悪くなり最悪事故につながるので、すり減る前に必ず交換しましょう。
費用の目安は前輪、後輪合わせて200〜300ドル前後です。
⑤タイミングベルト交換
タイミングベルトはエンジンの吸気と排気をその名のごとく「どのタイミングで行うか」を司るパーツです。エンジンでは、ガソリンを燃焼させるため、常にキレイな空気を必要としています。それを吸ってきれいな空気を取り込み、その空気で燃焼、汚れた空気をマフラーへ流して排気を行っているのです。
タイミングベルトはエンジンの吸気と排気のタイミングを調整している部品です。タイミングベルトがないと、吸気と排気のタイミングが合わなくなり、エンジンの故障に繋がる恐れがあります。
交換目安は10万キロ毎ですが、まれに交換していない場合がありますのでチェックが必用です。交換費の目安は500ドル前後ですが、車種によってはエンジンの着脱が必用になり大掛かりな作業になるため、1000ドル以上掛かる場合があります。
⑥定期点検
車を買ったら受けなければいけないのが定期点検。特に年式が2,000年より前の場合は半年に1回点検を受ける必用があります。費用は40ドル前後で日本より安いです。2,000年以降の車は1年に1回ですが、心配なら半年に1回以上は点検してもらうことをおすすめします。
僕が1年間で掛かった維持費
続いて、僕が1年間で車の維持費にかけた金額をご紹介します。買った車はNissanのスカイライン2001年式。購入金額は4,500ドル。日本人から購入しました。
項目 | 金額 |
---|---|
エンジンオイル交換×2回 | 160ドル |
バッテリー交換 | 180ドル |
タイヤ交換(4本) | 560ドル |
ブレーキパッド交換(4箇所) | 220ドル |
点検×2回 | 80ドル |
合計 | 1,200ドル |
何と掛かった維持費の総額が1,200ドル!!
中でもタイヤ交換が一番の出費でした。想像以上に高く、仕事で稼いだお金もほとんど車の維持費に飛んでいくという有様(泣)車を買うとこれくらいの維持費がかかる事は覚悟しましょう。
ただし、車の状態によってかかる金額は異なりますので、あくまで参考程度に。
まとめ
以上、車の維持費についてまとめました。ワーホリで車を買おうと考えている方にはショックかもしれませんが、予めかかるであろう維持項目や費用を知っておくことは大切です。ただ、車があれば移動も楽だし、仕事が得やすいというメリットがあります。車があるだけで出来ることの幅も広がるし、旅行するにしても行ける場所や時間に制限がないのでよりワーホリライフを楽しむことができます。限られた1年間のNZライフをより楽しむためにも、車は買っておいて損はないでしょう。