ニュージーランドの車旅で北島〜南島間を行き来するのに必用なライフライン、それがウェリントン〜ピクトン間を結ぶカーフェリー。
ご存知の通り、ニュージーランドは北島と南島に分かれているため、車での移動にはフェリーが必用不可欠です。そんな車を一度に何百台と運ぶことができる大型フェリーが、毎日何便も北島〜南島間を行き来しています。
僕も北島〜南島間の移動のため、何度もカーフェリーを利用しました。
という訳で、今回は個人での予約から乗船方法についてまとめてみました。気になる船内の様子もご紹介します。
車でニュージーランドを周る方、いや車旅に限らずウォークインでウェリントン〜ピクトン間をフェリーで移動する方達の参考になれば幸いです。
Contents
北島⇔南島間を運行する2社のカーフェリーについて
北島〜南島間を移動する大型フェリーは2社あり、それぞれインターアイランダーとブルーブリッジです。
それぞれに特徴がありますが、僕が主に利用したのは料金が比較的安いブルーブリッジ。
大まかな流れはこんな感じです。
- Web予約(もしくは店頭予約)
- 予約のバウチャーをゲット
- 当日、車でそのままチェックイン
- 車を積み込むまでしばらく待機
- いざ乗船!
- ウェリントン、もしくはピクトンに到着
それでは以下、ブルーブリッジの予約方法から乗船までの流れを細かくご紹介していきます。
カーフェリーの予約方法・料金について
ブルーブリッジもインターライアンダーも予約方法についてはほぼ同じです。予約はウェブ、もしくは店頭で行います。
ただし、店頭予約はフェリーの発着ターミナルまで直接行かなければならないため、ウェブでの予約が便利でしょう(ウェブ予約はクレジットカード払いになります)。
以下、ウェブ予約の方法をご紹介します。
まずは、ブルーブリッジのウェブサイトに接続しましょう。

続けて、Book Online 上から出港場所、出発日等を入力します。片道だけならOne wayでOKです。
乗船人数を入力後、車を積み込むか聞かれます。

車を積み込む方は車のタイプを選択しますが、普通乗用車であればCarで大丈夫です。
続けて、トレーラーを持っているか聞かれます。

普通乗用車の後ろにキャンパーバンなどを牽引する方はYesに、そうでない方はNoにチェック。
続いては出発便の選択。空きがあれば下記のように選択できます。
ブルーブリッジは基本的に1日4便あり、うち1便は深夜発となっています。
各便、料金に3つの選択肢「Saver Sail」「Super Sail」「Flexi Sail」がありますが、それぞれキャンセルした時の返金額が異なります。
Saver Sailは173ドルと最も安価ですが、キャンセルしても返金されません。ですが、Super Sailの場合はキャンセルしても50%、Flexi Sailの場合は100%の金額が返金されます。
Flexiだとキャンセルしても全額返金してくれる反面、最安値から72ドルも高くなるので確実にフェリーを利用するのであれば一番安価なSaver Sailがお勧めです(Saver Sailでも予約後の日程の変更は可能です)。
因みに、ウォークイン(車無し)の場合は1人53ドル(最安値)となっています。
プランを選択したら、次は車情報を入力していきます。
車のメーカー、レジストレーションナンバー(ナンバープレートの番号)、乗船者の名前を入力して次へ進みます。
最後にEメールアドレスの登録、クレジットカード情報の入力をして予約完了です。
予約完了後に登録したEメールアドレス宛に予約バウチャー(PDF)が送られてきますので、大切に保存しておきましょう。
フェリー乗船から到着までの流れ
フェリーへの乗り方
さて、いよいよフェリーへの乗船です。
車でそのまま乗り入れる場合とウォークインする場合に分けてみていきましょう。
車でそのまま乗り入れる場合
まずは車でブルーブリッジのターミナルへ行き、そのまま車乗り入れ用のレーンを進むとチェックインカウンターがあります。
チェックインは出発の1時間前にして下さいとのことだったので、早めに1時間半前に行ったらもうすでに沢山の車が並んでいました。皆、早ッ!!ww

チェックインカウンターの前に来たら予約したバウチャーを用意します。
バウチャーは印刷したものを係員に見せてね!みたいな事が書かれていた気がしますが、僕はスマホにバウチャーを表示して係員に見せました。もちろん、問題なくチェックインできました。
チェックインすると、係員から以下の2種類のチケット(1人につき)がもらえます。

チケットを受け取ったら、係員に案内されフェリー乗船の待機場所に向かいます(チケットは途中で係員に回収されます)。
ここでフェリー待ちの車の列に並びます。

早めにチェックインしたのに、すでに100台近くの車が待機していました。
皆どんだけ早いんだ!?ニュージーランド人は時間にルーズなはずじゃなかったのかww
1時間以上前にチェックインし、最終的に船内へ案内されたのが出港20分前くらい(待ち時間長すぎ)。

巨大な船内には大型トラックも載っていました。凄い!!
そして係員に案内された場所に車を駐めます。

なるべく多く積み込むため、車間ギュウギュウまで詰めます。でも、係員がしっかり誘導してくれるので安心です。
駐車し終えたら、車を降りてそのまま船内へ向かいます。
ウォークインする場合
ウォークイン(歩きで乗り入れ)する場合はフェリーターミナルでチェックインします。
車同様、予約バウチャーを係員に見せてチケットを受取ります。
大きな荷物がある場合は預けることも可能です(荷物用のタグを記入してから預けましょう)。
チェックインが完了したら係員の案内があるまでターミナル内で待機します。
案内されたら、係員についていきそのまま乗り込みます(ピクトンから乗船する場合、ターミナルからフェリーまでバス移動します)。

ただ、屋外を歩いて乗船するため、天候に合わせて雨具は用意しておいた方が良いです。
船内はどんな感じ?
さて、いよいよフェリーに乗船しました。一体、船内はどのようになっているんでしょうか。

僕は、今回乗るフェリーって横何列、縦何列といったような一般的な客船だと思っていたんですね。
でも、船内の様子をみてビックリ。船内には様々なタイプの座席が用意されていました。
こちらはテーブル付きの座席。かなり広めです。

テーブルが付いているので何か食べたりパソコン作業するのに良いですね。もちろん、普通の座席もあります。
もちろん船内にはレストランがあり、料理や飲み物、スナック等を注文する事ができます。

僕は最初はあまりレストランに興味が無かったのですが、食べている人の料理の豪華さを見ていたら食べたくなってきたので、つい注文しちゃいました(笑)
こちらはフィッシュ&チップス。
盛り付けも色鮮やかで見た目良しですが、味もボリュームもなかなかのものでしたよ。
こちらは、タコスのディップソースかけ。
これが結構やみつきになる美味しさ。ちょっと小腹が空いた時のスナックには最高です。
お値段は一般的なレストランに比べて同じか安い印象。もちろん、日本のレストランに比べれば高額ですがね。
⇒ブルーブリッジのレストランメニューはこちら
また、こんな映画鑑賞ルームまで。

ここも結構快適でした。映画の音声は英語のみだからさっぱり分かりませんが、雰囲気を楽しむには良いかもしれませんね。
そして、こんなルームも。
オプションでプライベートキャビンを申し込んだ人用の部屋。ゆっくり休みたい方、プライベートな空間を確保したい方にはお勧めかも(夏、週末は乗客がかなり多いので)。
そして、デッキからの景色の眺めも抜群。

フェリー上からみたウェリントンの街並みも絶景でした。
ただ、風が冷たいのが難点。ずっとデッキ上にいると寒いので直ぐに船内に入りたくなります(笑)
片道の乗船時間
フェリーの乗船時間は片道約3時間半です。ただ、天候によっては前後する可能性があり、一度4時間超えすることもありました。
乗船時間が長い事もあり、次の目的地への到着時間などはしっかり把握しておいた方が良いでしょう。
特に8:45pm出発の便だと、到着が翌日の0時を過ぎます。よほどの事がない限り、日中の移動をお勧めします。
酔い止め必須!フェリーの揺れは想像以上だった
今回のフェリーの旅で想像以上に苦しめられたのが、船酔い。
ウェリントンからだと最初の30分〜1時間は良いのですが、それ以降になると波が荒くなり船が大きく揺れ始めます(天候にもよりますが)。
僕は船酔いには強い方だと思っていましたが、この大型フェリーの揺れは予想以上で、それもかなりゆっくり大きく揺れるので非常に船酔いしやすい環境です。
結局、僕も船酔いしてしまいました。さすがに吐くほどではありませんでしたが、気持ち悪さと頭痛がしばらく続きました。船酔いしやすい人は要注意です。
もちろん、船酔いした人用の紙袋は用意されていますが、できることなら船酔いしたくありませんよね。
ですので、フェリーを1度でも利用するのであれば、絶対に酔い止めを持って行く事をお勧めします。
フェリー到着後の流れ
フェリー到着15分前くらいになると、その旨がアナウンスされます。しばらくすると、階段口(フェリー乗船口)で待機するように言われます。まぁ、その時間になると皆一斉に並び始めるので分かるでしょう。
フェリーが到着したら駐車場へ向かい、自分の車へ乗り込みます。フェリーが到着してもしばらくは発進しないので焦る必用はありません(到着後、20分近くは待ったと思います)。

ゲートが解放されたら、そのまま発進します。
ウォークインで来た方もほぼ同じで、乗船口に集まってゲートが開いたらシャトルバスに乗り込み、ターミナルにて解散という形になります。荷物を預けている方は、ターミナルで受取って解散です。
以上、予約から乗船、到着までの流れをご紹介しました。最初から最後まで全て英語対応ですが、そんなに難しいことはありません。英語が全然ダメな僕でも周りの雰囲気で何とかなったので大丈夫ですよ(笑)