ぼくがワーホリしてて仕事探しよりも大変だと感じたのが住まい探し。
部屋を見つけるだけなら簡単にできますが、家賃や場所、設備など自分の条件に合った住まいを探すのはなかなか大変でした。
そこで、これからお部屋を探す方の参考になればと思い、本記事ではニュージーランドでの住まいの探し方をご紹介します。
Contents
ニュージーランドの住まいの種類と家賃相場

ニュージーランドにはどんなタイプの住まいがあるのかご紹介していきます。
この中から、あなたのライフスタイルに合った宿を探してみてください。
ニュージーランドでは家賃の支払いは週単位なので、以下ご紹介する家賃相場は一週間あたりの価格になります。
ホームステイ
現地の家庭にお世話になるホームステイ。
ホストファミリーの一員となり生活するので、現地の文化や食生活、日常生活などあらゆることを学ぶチャンスです。
留学、ワーホリの初めての滞在方法として人気があります。
光熱費、食費(1日2食)も込みなので家賃は250〜350NZD/週と高め。
ワーホリの場合、最初の数週間はホームステイして現地の生活に慣れ、その後はシェアハウスに引っ越すという人が多いです。

【ホームステイのメリット】
- 食事が付いている
- 現地の日常生活、文化などを直に体験できる
- ネイティブと交流できる
- 英語の練習になる
【ホームステイのデメリット】
- 家賃が高い
- 当たり外れがある
- 各家庭独自のルールがある
- 学校から遠い場合がある
シェアハウス(フラット)
ワーホリで最も一般的な滞在方法。
現地住民の家の一部を間借りしたり、一軒の家に複数人が住むスタイルのアコモデーションです。
ニュージーランドではフラットという言い方が一般的かな。
フラットの一番のメリットは家賃の安さ。
ワーホリなど滞在費を抑えて貯金したい方にはもってこいの滞在方法です。
ぼくもワーホリ期間中の3分の2はフラットに住んでいました。
家賃相場は都市部か郊外かでかなり違います。
- オークランド中心部:150〜300NZD/週
- オークランド郊外:100〜200NZD/週
- その他の街:100〜150NZD/週
オークランドの中心部は地価が異常に高いため、家賃も必然的に高くなります。
オークランドでも郊外にいけば100〜150NZDの物件もあります。
【シェアハウス(フラット)のメリット】
- 家賃が安い
- 光熱費込みの値段がほとんど
- 家具類は全て揃っている
- ネット環境が整っている
- シェアメイトと仲良くなれる(海外交流がある)
【シェアハウス(フラット)のデメリット】
- ボンド(保証金)が必要
- 時間帯によりキッチンやシャワーが混み合う
- 住人同士のトラブルが起こりがち
- 貴重品の管理が大変
学生寮
学生寮は主に留学エージェントや語学学校が提供している宿で、入居者は学生となります。
シティに近い場合が多いので、色々と便利だし語学学校への通学もラク。
何かトラブルがあればすぐにエージェントや学校側に相談できるのもメリット。
海外に初めて留学する方におすすめの滞在方法です。
部屋は個室とシェアタイプがあり、それぞれ家賃の相場も異なります。
- 個室:250NZD前後/週
- シェア:200NZD前後/週
ネイティブと関わるチャンスが少ないこと、語学学校の日本人同士で固まりやすいことがデメリットかもしれません。
【学生寮のメリット】
- 家賃がホームステイよりも安い
- 学校から近い
- 家具類は全て揃っている
- ネット環境が整っている
- 学生寮のメンバーと仲良くなれる
【学生寮のデメリット】
- 語学学校の日本人同士で固まってしまいがち
- 門限が決まっていることが多い
バックパッカーズ
主に旅行者が宿泊する相部屋スタイルのバックパッカーズですが、長期滞在も可能です。
世界中の旅行者やワーホリメーカーが訪れるため、宿泊者どうしの交流も盛んです。
宿泊費も1泊25NZD前後と安く、1週間以上の長期滞在の場合は割引料金になることも。
長期滞在するなら、150NZD前後/週が相場ですが、エクスチェンジすれば宿代を無料にすることもできます。
エクスチェンジとは、宿泊施設の清掃・ベッドメイクなどのお手伝いをする代わりに宿を無償で提供してもらうという制度です。
エクスチェンジしながら語学学校に通ったり、アルバイトしたりしているワーホリメーカーも多かったです。
騒がしい、混み合うなどデメリットもありますが、ぼくはわりと好きな滞在方法でしたよ。
【バックパッカーズのメリット】
- 家賃がホームステイよりも安い
- わりと都市部に多い
- ネット環境が整っている
- 外国人宿泊者と仲良くなれる
- 英語の練習にもなる
- 短期滞在も可能で融通が利きやすい
- エクスチェンジをすれば宿代は無料
【バックパッカーズのデメリット】
- 場所によっては夜まで騒がしい
- 時間帯によりキッチンやシャワーが混み合う
- 予約状況次第では長期滞在ができない
- 貴重品の管理が大変
- 宿泊者どうしのトラブルも起こりがち
B&B(民宿)
より快適に、よりプライベートな滞在がお好みの方は民宿スタイルのB&Bもおすすめです。
ホームステイに近いようなイメージですが、あくまで民宿なのでホームステイみたいに細かいルールがないのがメリット。
食事も付いているので楽ちん。
料金は1泊100〜200NZDと破格の高さですが、エクスチェンジができるB&Bなら宿泊費が割引になります。
ぼくのワーホリ友達の中には、本来1泊200NZDするB&Bでエクスチェンジし、週150NZDで住まわせてもらっていました。
他にも、仕事先のオーナーの紹介で、週100NZDで滞在していた女性もいます。
【B&Bのメリット】
- 部屋がキレイで快適
- 食事付き
- ネイティブのオーナーと交流できる
- 短期滞在も可能で融通が利きやすい
- エクスチェンジをすれば宿代が割引される
【B&Bのデメリット】
- 料金が高い
- わりと郊外に多い
- 予約状況次第では長期滞在ができない
部屋を借りるまでの流れ
滞在方法によって借りる方法はことなりますが、ここではシェアハウス(フラット)を借りる流れをご紹介します。
まずは掲示板やインターネットで探すところからスタートします。
- フラットを探す(1〜2ヶ月前)
- フラットのオーナーに連絡を取る
- お部屋の見学をする
- 入居開始日を決める
- ボンド(Bond:保証金)を支払う
- レント(Rent:家賃)を支払う
- 入居開始
フラットは空き部屋があればわりとすぐ見つかりますが、見学や入居の日程調整なども含めて早めに探し始めておくと安心です。
日本人がオーナーのフラットなら、日本出国前に予約しておける所もあります。
気になる部屋が見つかったらまずは連絡を入れ、見学させてもらうのがセオリー。
見学して気に入ったら、入居開始日を決め、ボンドとレントを支払って入居開始です。
ざっくりですが、以上が入居までの流れです。
ニュージーランドのフラットでは事前にボンドを支払うのが一般的ですが、中にはボンドを取らないフラットもあるので、そこはオーナー次第。
ホームステイや学生寮は留学エージェントや語学学校が手配してくれるので、探す手間は省けるでしょう。
バックパッカーズとB&Bは宿泊予約するだけなので、フラットのような特別な手続きは必要なし。
ただ、長期滞在の場合はWebサイトから予約を受け付けていない場合が多いので、宿に直接行くか電話にて問い合わせることになります。
部屋探しの方法

ニュージーランドでのお部屋探しは主に以下の方法で行います。
- 語学学校やエージェント
- 仕事先や知り合いの紹介
- スーパーマーケットや宿の掲示板
- インターネット
語学学校やエージェント
語学学校や留学エージェントが紹介してくれるのは主にホームステイか学生寮です。
フラットを紹介してくれることもあるので、問い合わせてみましょう。
仕事先や知り合いの紹介
ぼくが一番活用していた方法です。
仕事が決まったら、仕事先の会社が所有するシェアハウスを紹介してくれたり、知り合ったワーホリ仲間に誘われて一緒に住むなど、自分で探すよりもずっとラク。
先に仕事を見つけておけば、その流れでアコモデーションを紹介してくれるパターンが多いです。
スーパーマーケットや宿の掲示板
ご近所でフラットを探すなら、スーパーマーケットやバックパッカーズの掲示板も活用できます。
スーパーマーケットの場合、入り口にある掲示板には仕事の求人からフラットメイトの募集、車の買い手募集など色んな案件があるのでぜひ活用すると良いですよ。
バックパッカーズから近くのフラットに引っ越したい時なんかに使える方法です。
インターネット
一番お手軽なのはインターネットを使った方法。
インターネットのメリットは、ニュージーランド全土から気になるフラットを簡単に探せるところ。
空き状況もすぐに確認できるので便利です。
ニュージーランドにも色んな部屋探しのサイトがありますが、代表的なものを以下6つご紹介します。
NZdaisuki

日本人向けのニュージーランド総合サイト。
ニュージーランドの基本情報から仕事の求人、フラットメイトの募集などさまざまな面で活用できるサイトです。
日本語サイトなのでフラットメイトを募集するオーナーも日本人がほとんど。
日本人シェアハウス、フラットメイトを探している方におすすめのサイトです。
ファーム系の仕事の求人なら、仕事と同時に住まいを提供してくれるオーナーさんも多々います。
ただ、オークランドやクライストチャーチなど都会での募集が多く、それ以外の地方の掲載数は少ないのがデメリットです。
trade me

ニュージーランドで最大のフリマ&オークションサイトです。
日本でいうヤフオクやメルカリみたいなサイトで、日用品などのモノ系からサービスなどさまざまな取引が行われています。
それだけでなく、仕事の求人やフラットメイトの募集までやっているんです。
ニュージーランド最大級だけあって利用者も多いので、都会だけでなく地方の掲載もわりと多いのがメリットかも。
掲載物件のほとんどは英語環境のフラットなので、英語環境に身を置きたいという方にはおすすめです。
nzflatmates

フラットメイト同士のマッチングによって物件を探す、面白いサイト。
会員登録すれば気になる物件のオーナーにコンタクトすることができます。
また、有料会員にアップグレードすると、サイトに登録している全てのフラットメイトのプロフィールの閲覧が可能になります。
プロフィールに名前、年齢、顔写真、出身国、仕事、性格などより多くの情報を書き込むことで、理想的なフラットメイトとマッチングできるとされています。
フラットは住む環境も大切ですが、一番重要なのがフラットメイトとの相性です。
どうせシェアするなら、一緒に生活していて楽しい方が良いですもんね。
EasyRoommate

会員登録制のサイトで、trade me や nzflatmate に載っていないような物件を見つけられるサイトです。
また、ニュージーランドだけでなくオーストラリアやカナダを含めて世界25カ国から探すことができるので、複数カ国ワーホリへ行く方は登録しておくと便利です。
アカウント作成には顔写真のアップロードが必要になります。お互い顔が分かるので安心ですね。
有料プランにアップグレードすると、他の会員よりもよりお得な物件情報が見れたり、人気物件を優先的に予約できたりなどのメリットがあります。
ただ、ニュージーランドに関しては物件数も少ないので、trade me や nzflatmates で良い物件が見つからなかった時に利用するのが良いかもしれません。
BBH

BBHはニュージーランドに約200あるバックパッカーズを取りまとめる協会。
BBHに加盟しているバックパッカーズはBBHサイトからの予約が可能で、予約の変更やキャンセルなど管理もラクにできます。
また、BBHのクラブメンバーカードを作っておけば宿泊費がお得になります。
年間45NZDと高く感じるかもしれませんが、オンラインで予約すると15NZDのキャッシュバック(リファンド)されるので、実質の年会費は30NZD。
それでいて、1泊当たり平均4NZD安くなるので、8泊以上すれば元が取れてしまいます。
長期滞在する方は絶対作っておいた方がいいです。
他にも、ニュージーランドのユースホステル協会「YHA」のクラブメンバーカードもおすすめですよ。

New Zealand Bed & Breakfast
ニュージーランドでB&Bを探す専門のサイトです。
サイトに掲載されている各B&Bの写真、地図情報、料金、部屋のタイプなどから自分に合うB&Bを探して予約することができます。
また、サイトには各B&Bの電話番号、メールアドレスも掲載されているので、直接コンタクトを取ることも可能です。
フラットに比べると掲載数は少なめですが、滞在方法の一つとして利用したい方はぜひ活用してみましょう。
部屋探しの注意点

ニュージーランドで住まいを探す際に注意すべきポイントをいくつかご紹介います。
部屋探しで失敗しないためにも、以下で紹介するポイントに気をつけながらお部屋探しをしてみてください。
見学はした方が良い
日本でもアパート探しの際、まず見学させてもらいますよね。
ニュージーランドでも見学は絶対した方が良いです。
見学せずに失敗してしまうケースは多いので。
以下、見学する際に見るポイントをまとめました。
- 全体的に清潔感はあるか
- ベッドの触り心地
- 家の設備は整っているか(シャワー、トイレ、洗濯機など)
- 寒くないか
- ネット環境は整っているか
- オーナー・フラットメイトの人柄
特に冬は寒くなるので、寒くないかどうかは重要。
寒すぎて英語学習がはかどらない、なんて本末転倒ですからね。
あと、できればオーナーやフラットメイトの人柄もチェックしてみてください。
オーナーやフラットメイトが嫌になって引っ越したワーホリ友達も意外と多いので(笑)
実際に見学すると、写真や情報とは違った側面が見えてくるはずです。
ところで、日本で事前に申し込みするホームステイって、全く見学せずに現地のエージェントおまかせで家が決まるわけですよね。
そう考えると、ぼくは恐ろしすぎてホームステイ申し込む気になれません(笑)
ルールを事前に確認する
フラットでよくあるのがルールを巡るトラブルです。
そもそもニュージーランドは日本と文化が違うので、ルールも違って当然。
ルールを知らずに入居し、文句を言われてトラブルになる、なんてことも珍しくありません。
中には厳しすぎるルールがゆえに、嫌になって引っ越してしまうケースもあります。
各フラットによって独自のルールを設けている場所もあるので、事前に確認しておいた方が無難です。
Rent の支払い方法を確認する
Rent(家賃)の支払い方法も確認しておきましょう。
現金の手渡しか相手口座への振込みのどちらかになりますが、選べるなら個人的には銀行振込の方をおすすめします。
特に大人数のフラットだと、払ったかどうか忘れられてトラブルになる恐れもあります。
銀行振込なら履歴が残るのでトラブルにはなりにくいです。
Bond の支払いについて
ほとんどのフラットでは、保証金としてBondの支払いが必要になります。
家賃の1〜2週間分を請求するフラットが多い印象でしたが、中には3〜4週分請求するところもあります。
そもそも、Bondの上限は4週までと法律で決められているので、4週を超えて請求してきた場合は要注意です。
Bondの支払いは相手口座への振込み、もしくは入居日に現金手渡しとなります。
引っ越し時は住所変更の手続きを忘れずに!
最初に住んでいた場所から引っ越す場合は住所変更も忘れずに行いましょう。
住所変更せずに引っ越してしまうと、郵便物が前の住所に届いてしまいます。
時々、IRDや銀行から重要書類が送られてくることがあるので、引っ越し後に速やかに行いましょう。
- IRD
- 銀行口座
- 自動車の登録情報
- 自動車保険(AAなど)
ただ、前の住所のオーナーに郵便物の転送を頼めるなら住所変更しなくてもOKです。
ぼくは住所変更はせず、一番最初にホームステイした日本人オーナーに郵便物の開封&写メ転送してもらっていました。
NZの部屋探しの方法まとめ
以上、部屋探しの方法をご紹介しました。
ワーホリする方のほとんどは途中で引っ越すことになると思います。
一から部屋探しをするのは思った以上に大変かもしれませんが、失敗しないためにも時間をかけてじっくり探しましょう。
ぼくが一番ラクで確実だと思った方法は、ワーホリ友達や知り合いに紹介してもらう方法です。
どんなフラットなのか、雰囲気や設備、オーナーの人柄などいちいち調べなくても知ることができるので、手間も省けますし空き部屋がなくなってしまう心配もありません。
今まで紹介してきた内容も参考にしながら、ワーホリ友達の輪を広げて、そのネットワークを活用していくとスムーズですよ。
それでは、検討を祈ります。
