突然ですが、皆さんはニュージーランド人はどんな国民性を持っていると思いますか?
穏やか、フレンドリー、優しい、など日本人と比較すると良いイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、ニュージーランドは自然豊かでのんびりとした国であるゆえ、国民性も比較的穏やかだと言われています。
僕もニュージーランド人には何度か助けられた経験があり、彼らの優しさやフレンドリーさは本物だと肌で感じた記憶があります。
しかし、ニュージーランド人の穏やかな国民性とは裏腹に、こと車の運転に関しては人が変わったように荒くなる事をご存知でしょうか。
こういう話は現地に住む日本人からよく聞きますが、僕が実際に運転していてもニュージーランド人の運転マナーには何度もヒヤリとさせられた覚えがあります。
ということで今回は運転歴10年、うちニュージーランドでの運転歴1年3ヶ月の僕がニュージーランドの運転マナー事情をご紹介するとともに、主観的に日本の運転マナー事情と比較してみようと思います。
ニュージーランドで運転している方、これからする方は参考にしてみて下さい。
ニュージーランドの道路状況について

まずはニュージーランドの道路状況や交通ルールについて簡単に説明しておきます。
ニュージーランドの道路の走行車線は日本と同じ左側。道路標識も分かりやすく、基本的な交通ルールは日本とほぼ同じ印象です。
ただ、ニュージーランドには日本では見慣れない、このような交差点があります↓

通称ラウンドアバウトと呼ばれる、ロータリー交差点。日本にはないタイプの交差点なので、初めてニュージーランドに訪れる方は戸惑うのではないかと思います。
が、交通ルールは簡単で、「右から来る車が優先」これだけを覚えておけばOK。
つまり、右から車が来る時は一時停止し、右からの車が来ない事を確認したら前へ進む事ができます。
最初はタイミング掴むのが難しいかもしれませんが、慣れると簡単です。大縄跳びのアレとほぼ同じ感覚ですね。
このラウンドアバウトの良い所は、いちいち信号待ちしなくて良い所。
日本は信号多すぎ。車が全然走っていない所でも赤信号では停止しないといけないとか、時間のムダですよね。
話がそれましたが、日本とニュージーランドで大きく違うのはこのラウンドアバウトがあるかないかくらいです。
信号も日本と似たり寄ったり。
制限速度は、街中は基本的に50km/hで、郊外は100km/h。つまり、郊外はほぼ全て高速道路のようなもの。
これだから、ニュージーランドでのドライブは気持ちいい。
また、ニュージーランドの街中でよく見かけるのが下の様なオレンジの球体が目印の横断歩道。

この横断歩道を人が渡ろうとしていたら、車は何があろうと一時停止しなければなりません。
日本の信号のない横断歩道では止まらない車も多いですが、ニュージーランドではほぼ例外なく止まります。
運転者はこの点には注意しなければなりません。
と、簡単ではありますがニュージーランドの交通ルールについてご紹介しました。
詳細な交通ルールについてはまた別のブログで紹介しようかなと思っています。
さて、ここでオマケに車内からGoProで撮影したニュージーランドのドライブ映像を載せておきます。
これでニュージーランドの道路がどのようになっているか、イメージして頂けたらと思います。
ただ、タイムラプスで早送りっぽい動画なので、あまり集中して見ると気持ち悪くなるかもしれませんのでご注意をww
街中のところどころに信号はありますが、郊外は一切信号が無い&時速100キロなのでドライブするには超気持ちいいですよ。
ニュージーランド人の運転は想像以上に荒い!?

さて、いよいよ本題に入ります。
結論から言うとニュージーランド人の運転は僕が予想していた以上に荒かったです。
特に僕が彼らの運転が荒いなと感じた場面が、郊外での運転。
ニュージーランドの郊外の道路は基本的に1車線しかない所が多く、車の追い越しは時々現れる追い越しレーンか追い越し可能(オレンジの車線が無い場所)な見通しの良い場所に限られます。
そのため、前の車が遅いと渋滞が発生するわけですが…
僕はある時、時速110キロで郊外を走っていました。
まぁ制限速度10キロオーバーですが、プラスマイナス10キロまでは一応許容範囲内だと言われています。
それにも関わらず、中には後ろから猛スピードで煽ってくる車がいるわけです。煽り方もえげつなく、ほぼビタ付けしてくる車も中にはいました。
また、ニュージーランドでは舗装されていない道路も多く、穴場観光スポットやキャンプ場などに行く時に通らざるを得ないのですが、僕が乗っていたスカイラインでは未舗装の道路は心許ない。
それゆえどうしてもゆっくり走行になるわけですが、そういう時に後ろからランクル系のSUV車が猛スピードで煽ってくるんです。
土地柄、ニュージーランドにはランクルやサーフ等の大型SUV車が多いので。
また、こんなカーブでよくスピード出せるな!?というような運転の仕方をする人も結構いました。
まぁ、全員がニュージーランド人かどうかは分かりませんが、煽ってくる人の顔をルームミラー越しで見ると大体ニュージーランド人だった気がします。
僕が思っていたニュージーランド人のイメージが大崩壊しましたね。
普段はフレンドリーで優しいニュージーランドでも、こと車の運転になると火がつくんだなと。
とは言っても、運転の荒さに関しては日本もそんなに変わらないかも。
日本でも、特に高速道路ではクレイジーな車多いですし。交通ルール事情はニュージーランドも日本もそんなに変わらない印象でした。
運転荒いゆえに警察の取締りも厳しい!?

ニュージーランドで運転するなら気をつけるべきなのが、警察による取締り。
あまり知られていませんが、ニュージーランドの警察の取締りは非常に厳しいですよ。特にスピード違反は。
どれくらい厳しいかというと…
基本的に1km/hでもオーバーしたら取締りの対象になると覚えておいた方が良いでしょう。
ただ、聞いた話だと実際は「制限速度+制限速度の10%」という暗黙のルールがあるらしい。
つまり郊外でしたら、100km/h+10km/h=110km/hを超えると、街中でしたら50km/h+5km/h=55km/h 以下なら大丈夫。
(ただし、ニュージーランドの夏、特に年末年始は観光客増加に伴い速度規制も厳しくなるため、上のルールが適用されない場合もあるらしい。)
とは言っても、車で走っていると意外とスピード出しすぎている事に気づかないものです。
街中ならまだ大丈夫ですが、気をつけたいのは郊外。
ニュージーランドは走りやすい道路が多く、制限速度が時速100kmとは言うものの常にキープしながら走り続ける事は結構難しいです。
僕も危うくスピードを出しすぎてしまった事が何度もあります。
幸い、一度も捕まった事がありませんが、僕の周りのワーホリ友達(運転者)は約4人に1人がスピード違反で捕まってしまいました。
それぐらい身近でも捕まる人がいるんだな、という事を頭の片隅に入れておきましょう。
因みに、対向車線から警察がやってくる場合も要注意。
なぜなら、NZのパトカーには前側と後ろ側の両方に速度メーターが付いているため、対向車のスピードも計測する事ができるからです。
そして、速度オーバーしていたら問答無用でUターンして追いかけてきますww恐るべし。
同じ車線にいればまだ気付きやすいですが、対向車にパトカーがいるってなかなか気づかないものです。
また、一番厄介なのが覆面パトカーの存在。
日本でもお馴染みですが、ニュージーランドでもそこらじゅうに覆面パトカーが走っています。
大体、セダンが一般的ですが、中にはSUVやスポーツカー、ファミリーカーなど巧妙な覆面パトカーもいるので注意しましょう。
→ニュージーランドの交通違反の取り締まり方・罰金がえげつなかった話
煽られても焦るべからず!安全第一の運転を心がけよう

以上、ニュージーランドの運転マナーや取締り状況などを書きましたが、結論としては「どんな状況でも安全運転を心がけましょう」という事です。
後ろから煽られるとどうしても焦りから無理な運転をしてしまいがちですが、それでスピード違反で捕まったらつまらないですし、最悪事故を起こしてしまったら元も子もないですよね。
ニュージーランドで運転していると煽ってくる車が少なからずいますが、こちらが安全運転していればそのうち勝手に抜かしていってくれます。
無理にスピード上げても良い事は何もないので、そういうマナーの悪い運転に遭遇したら放っておきましょう。
また、郊外では時速100kmと言っていますが、何も時速100kmで走る必用は無いですよ。
自分が安全に運転できる速度で走ると良いでしょう。
(とは言っても、郊外で時速50km以下だと逆に危ないので、自信のない方はまずは街中で練習しておきましょう。)
以上の事に気を付けて、ニュージーランドの絶景ドライブを楽しんで下さいね。
【関連記事】
→ニュージーランドの運転事情は?日本との交通ルールの違いや注意点まとめ