近年のグローバル化にともない、学校では英語の授業の必須化が進んでいます。
2020年には小学3〜4先生から英語が必須となるので、ますます英語が身近な存在になるでしょう。
こうした動きから今後は海外留学へ行く学生が増えるのではないかと考えています。
さて、海外留学といえば「ホームステイ」を連想する方も多いのではないでしょうか。
留学するならホームステイを考えるかもしれませんが、ホームステイはいかんせん高いですよね。
そこで、留学するなら他に滞在手段はないのか?
そもそも留学でホームステイする必要があるのか?
本記事ではホームステイをするメリット、およびデメリットをご紹介し、ぼくの経験も踏まえてホームステイをする必要性について話していきたいと思います。
これから海外で語学留学する方(ワーキングホリデーの方も含む)は参考にしてみてください。
Contents
そもそもホームステイとは?

ホームステイは簡単にいうとホストファミリーの家に寄宿して、現地の生活を体験することです。
ホテルや下宿とは違い、ホストファミリーの一員となって生活するので最低限のルールは守る必要があります。
留学生を受け入れているホストファミリーにもいろんな家庭があり、イメージ通り夫婦と子供のいる家庭もあれば夫婦2人だけ、またはシングルマザーの家庭などさまざまです。
協会のボランティアで受け入れている家庭もありますが、最近はお金を稼ぐビジネス目的で留学生を受け入れる家庭も多いです。
そのため、近年は自分の条件に合ったホストファミリーを探し出し、紹介してくれる留学エージェントもあります。
ホームステイのメリットやデメリットについて

メリット
- ネイティブと直に触れ合える
- 子供がいれば賑やかで楽しい
- その国のリアルな生活文化を体験できる
- 自炊しなくて良い(食事が出る)ので楽
- 基本的に自分の部屋があるので勉強しやすい
ホームステイの一番のメリットはネイティブと直に触れ合えることでしょうか。
英語の上達で一番早い方法はとにかくネイティブと話すことです。
そんなネイティブと同じ屋根の下で生活できるのですから、英語を学ぶまたとない機会です。
特に子供の英語が一番勉強になるといわれているので、子供たちと遊びながら楽しく英語の勉強ができるでしょう。
また、英語だけでなく現地の文化や生活感をリアルに学ぶことができるので、あなたの世界観を広げてくれるでしょう。
この他、ホームステイでは1日2食(昼食は学校かその周辺にてとる)ご飯を出してくれるので、自炊しなくても良いメリットもあります。
部屋も基本的に一人部屋を用意している家庭が多いので、プライバシーは確保できるでしょう。
デメリット
- いろいろと制約(ルール)がある
- いろいろと気を遣う
- 食事が質素、もしくは口に合わないことがある
- ホストファミリーに当たり外れがある(ネイティブでない)
- 食事縛り、門限がある
一見良さそうなホームステイですが、デメリットもあります。
ぼくもホームステイして感じた一番のデメリットはいろいろと制約やルールがあることでしょうか。
そもそもニュージーランドではどの家庭も水を大切にする風習があるため、より一層ルールが厳しいように感じます。
その代表的なルールが、
- シャワーは5分まで
- 洗濯は週に1〜2回のみ
などです。
この他、細かいルールがいろいろとありますが、シャワーと洗濯の制約はさすがにキツいかもしれませんね。

また、ホームステイのトラブルでよくあるのが食事の問題です。
- 食事があまりにも質素だった
- 毎回同じ手抜き料理
- 味付けが濃すぎ
などなど、思っていた食事と違う!というクレームも多いといいます。
それに、食事の時間や門限も決まっているので、時間的な自由も利きません。
最初の頃は留学生同士の付き合いもあるでしょうから、外食も多くなるでしょう。
ファミリーに「ごはん要りません」って言うの、なかなかキツいですよ・・・。
また、ホストファミリーが純粋なニュージーランド人でない可能性もあります。
ネイティブだと思って行ったら片言の英語しか話せないアジア人夫婦だったり、英語が話せてもなまりが強いインド人だったなんてこともザラ。
部屋が汚い、冬は寒い、シャワーは水しか出てこない、という話もよく聞きます。
こうした事態を避けるためには、事前に留学エージェントにあなたの希望するホストファミリー像を伝えておくことをおすすめします。
ホームステイでかかる費用はどれくらい?

ホームステイで気になるのは滞在費。
果たしていくらかかるのでしょうか。
ぼくが住んでいたニュージーランドでは、1週間あたり300ドル前後(約24,000円)です。
1ヶ月だと1,200ドル(約10万円)といったところでしょうか。
ちなみにシェアハウスや寮は150〜200ドル前後なのでホームステイよりは安く感じますが、こちらは食事が付いていません。
ホームステイは高いイメージですが、食事も考えれば案外安いのかもしれません。

ホームステイする方は知っておきたい3つの心構え

ホームステイすると決めている方へ、現地入りする前の心構えをご紹介します。
細かいことを挙げればキリがないので、ここでは3つ厳選してみました。
- ホストファミリーのルールは原則守る
- 家のお手伝いは積極的にする
- 食事に文句は言わない
以上です。
まず、ホームステイではホストファミリーのルールは最低限守りましょう。
特に、文化の違いから私たち日本人が普通にやっていることがホストファミリーにとっては好ましくないことだった、なんてこともあります。
例えば、シャワーの時間が長かったり、洗い物で水を出しっぱなしにしたり。
ホームステイ先では「ここは日本じゃないんだ」としっかり自覚を持ってルールに従いましょう。
家のお手伝いは強制ではありませんが、積極的にやると良いでしょう。
「こっちはお金払ってるのに、手伝う必要あるの?」
と思うかもしれませんが、このお手伝いこそ異文化体験でありコミュニケーションの一貫なのです。
何のために留学・ホームステイしに来たのか。
そう考えるとお手伝いすることの意味がわかるかもしれません。
最後に、出された料理になるべく文句は言わないようにしましょう。
そもそも日本と海外では食文化が異なるので、日本の当たり前は海外では通用しません。
ホームステイのメインはご飯ではないはず。
ただ、あまりに食事内容が酷かったらエージェントを通して文句を言うのも手だと思います。
(毎日食パンやシリアルだった、なんて事例もあります)
ホームステイ先にお土産は必要か?

ホームステイするならやっぱりお土産は持って行った方が良いの?
そんな疑問も多いでしょう。
結論、お土産はあった方が良いです。
なぜかというと、お土産を渡すことでコミュニケーションのきっかけが生まれるからです。
純粋に喜んでくれるだけでなく、
「このお土産は日本のどこで買ったの?」
「この場所知っている!僕も若いころに日本の◯◯行ったことあるよ」
みたいな感じで話が弾む可能性だってあります。
また、子供がいる家庭だったら子供たちともすぐに打ち解けられるでしょう。
つまり、お土産は持って行った方がホームステイ生活をより楽しめる、ということです。
では、どんなお土産を持っていけば喜んでくれるのか。
この疑問については以下の記事をご参照ください。

そもそもホームステイする必要はあるのか?どんな人におすすめ?

きっと留学する方の中にはホームステイすることに抵抗がある方もいるかもしれません。
今の世の中、
留学だからホームステイしなきゃいけないの?
って思わされてしまう風潮がありますが、結論をいうとどちらでも良いです。
むしろ、世界でみると「留学=ホームステイ」と考えているのは日本くらいなのではないでしょうか。
ヨーロッパなど諸外国からの留学生のほとんどは寮に入ります。
ですので、ホームステイにこだわる必要はありません。
ホームステイすれば英語がしゃべるようになるんじゃない?
そんな期待をする方も多いでしょう。
正直いうと、短期間のホームステイだけで英語の習得は厳しいです。できたらウルトラ天才です(笑)
もちろん、ネイティブとコミュニケーションできる環境は有効的に活用できますが、滞在方法が寮やシェアハウスだったとしてもあまり変わらないように思います。
ホームステイにこだわらず、好きな滞在スタイルを選びましょう。
シェアハウスや寮はどうやって探せば良い?

留学する方の中にはホームステイよりもシェアハウスや寮を希望する方もいるはず。
特にワーキングホリデーする方はこうした傾向が強いように思います。
ホームステイは主に留学エージェントが手配してくれますが、シェアハウスや寮はどうなんでしょうか。
寮に関してはエージェントや語学留学が紹介してくれますが、シェアハウスは基本的に自分で見つけることになります。
シェアハウスは文字通り、他の留学生・ワーホリメーカーと部屋や設備などをシェアして生活する家です。
基本的に自炊ですべて自分でやらなければなりませんが、滞在費が安いのと他のシェアメイトと仲良くなれるというメリットがあります。
シェアハウスは主に、
- ネットの掲示板
- スーパーマーケットの出入り口にある掲示板
- バックパッカーにある掲示板
などで募集しています。
ニュージーランドでは以下のサイトでシェアハウスを見つけることができます。
Trade Me はニュージーランド最大のフリーマーケットサイト(?)で、日本のヤフオク的な位置づけのサイトです。
日用品から車までさまざまな中古品が取引されていますが、モノだけでなく仕事の紹介やフラットメイト(シェアメイト)の募集など多岐にわたります。
Trade Me でシェアハウスを探すなら、検索欄に「Flatmates wanted」と入力すると結果が表示されます。結構な数募集しています。
nzflatematesもニュージーランドでのフラット探しの代表的なサイトです。
3つ目のNZdaisuki.com は日本人向けのニュージーランド総合サイトです。
このサイトの掲示板で仕事や住まいなどの募集を随時行っています。
特にNZdaisukiで募集しているシェアハウスオーナーはほぼ日本人(夫はニュージーランド人、妻は日本人)なので、日本語環境に身を置きたくない方はあまりおすすめしません。
逆に、ワーホリで右も左も分からない、銀行口座やIRDどうやって作るの?って方は日本人シェアハウスの方が良いかもしれません。
親切なシェアハウスオーナーなら銀行口座やIRDの作成に同行してくれることもあります。
オーストラリアやカナダにもこうしたシェアハウスを探すサイトは必ずあります。
シェアハウスに住みたい方はぜひこのようなサイトを活用してみてくださいね。

まとめ
以上、ホームステイのメリット、デメリットをご紹介しました。
ホームステイの特徴をまとめると、
- ネイティブと直に接することができる
- 現地のリアルな生活、文化を体験できる
- コミュニケーションをとることで英語力が伸びる
- ホームステイでは制約が多い
- 料理が質素、好みが合わない可能性がある
他にもいろいろありますが、代表的なのはこんなもんでしょうか。
よく、ホームステイに行けば英語が伸びる、だなんて言われていますが、ぶっちゃけ短期間じゃ厳しいでしょう。
ホームステイは英語力を身につけるというよりは、現地の生活や文化をリアルに体験する方が価値がある、とぼくは思います。
留学はめちゃくちゃお金がかかります。ビックリするでしょう。
でも、海外で生活したという体験は一生あなたの財産となるでしょう。
もし留学やワーホリを迷っているのであれば、思い切って行ってみましょう。
きっと人生変わりますよ。