ワーホリでニュージーランドに着いたら、まず一番最初にやるべき手続きが「銀行口座の開設」。
仕事のアプライだけでなく、IRDナンバーの取得など、銀行口座はあらゆる場面で必用になってきます。
そんな銀行口座の開設ですが、年々基準が厳しくなってきており、中にはワーホリビザ保有者の口座開設ができない銀行まで出てきました。
そこで、これからニュージーランドで銀行口座を開設する方に向けて、ニュージーランドの主な銀行の特徴やお勧めの銀行口座、上記について注意すべき点、最後に銀行口座開設方法を説明していきます。
これからニュージーランドでワーホリする方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
銀行口座開設に必用なものまとめ
ニュージーランドで銀行口座開設するためには以下の書類が必用です。
- パスポート原本
- ワーホリビザのコピー
- 住所証明※
- 口座に預ける現金(500ドル程)
※住所証明について
大学や語学学校に通っている方は学校から貰える書類(ホストファミリーの住所入り)があれば問題ありませんが、語学学校に通わないワーホリメーカーの方は滞在先で住所を証明できる書類を貰う必用があります。
滞在先(シェアハウス、ホテル、バックパッカー)のオーナーや従業員による、滞在を証明する一筆でも認められる場合がありますが、年々基準が厳しくなっているのでいつまでも受け付けてくれる保証はありません。
特に後で紹介するASB銀行では2016年よりワーキングホリデービザ所有者の口座開設ができなくなっているので注意が必用です。
シェアハウスに滞在している方は、可能性であればオーナー同伴のもとで口座開設に行くと良いでしょう。
NZで代表的な銀行とその特徴
ANZ(Australia and New Zealand Bank)
ANZはオーストラリア発祥のメガバンクで、ニュージーランドではもっともポピュラーな銀行。
アメリカや中東・欧州を含む世界32カ国の国や地域で展開しており、日本には東京と大阪に支店があるほど。
- 口座維持手数料:無料
- ATM、EFTPOS使用料:無料
- 窓口での取引手数料:3ドル
- 口座開設可能な時間:9:00〜16:30
- 住所証明:滞在先(ホテル、バックパッカーズ)からの一筆でも可(要確認)
口座開設の手続き可能な時間は各支店によって異なるので、詳細は最寄りのANZ支店にて確認しましょう。
口座開設の手続きは基本的に予約制です。オークランドの都市部だと手続き可能時間が短く、数日以上予約待ちになる可能性もあるので、NZ到着したらなるべく早めに窓口に行き必用書類の提出&予約をしましょう。
地方のANZであればすんなり予約できるかもしれません。
また、後ほど紹介しますがオンラインから事前申請することも可能です。
事前申請しておけば当日の口座開設もスムーズにできるのでお勧めです。
Kiwibank
Kiwibankは郵便局に併設されている事が多い、2002年にできた国営の銀行。支店数も多く、日本で言うゆうちょ銀行的な立ち位置にあります。
- 口座維持手数料:無料
- ATM、EFTPOS使用料:無料
- 窓口での取引手数料:3ドル
- 口座開設可能な時間:8:30〜17:30
- 住所証明:滞在先(ホテル、バックパッカーズ)からの一筆は不可、シェアハウスなら可能かも(要確認)
住所証明についてはホテルやバックパッカーズなどの宿泊施設が出す証明では受け付けてもらえないそうです。
シェアハウスやホームステイ先であればおそらく可能です。その辺は直接確認してみて下さい。
なお、口座開設時の手続きには予約なしでも対応してもらえるそうです。
BNZ(Bank of New Zealand)
BNZは1861年に設立されたニュージーランド最大の民間銀行。1987年には一度経営危機に陥っており、現在はNAB(ナショナル・オーストラリア銀行)の配下にあります。
- 口座維持手数料:5ドル(学生は無料)
- ATM、EFTPOS使用料:無料
- 窓口での取引手数料:無料
- 口座開設可能な時間:9:00〜15:30
- 住所証明:滞在先(ホテル、バックパッカーズ)からの一筆でも可(要確認)
僕はこのBNZを開設しましたが、毎月口座維持手数用(5ドル→約400円/月ですよ!?)がかかるので正直お勧めはできません。
お金の窓口での預入れ・引出しなどの取引手数料が無料というメリットがあるくらいです。
仕事をして給料を貰っていたら、基本的に預けることはしないと思います。
僕もワーホリ中に窓口での手続きは数回しかしなかったので、口座維持手数料を考えたらコスパは良くないですね。
ただ、BNZのネットバンキングは超使いやすかったですね。
ワーホリ同士のお金のやり取りもスムーズにできて便利です。おそらく、ANZなど他のネットバンキングも使いやすいはずです。
Westpac
Westpac銀行はオーストラリアの四大市銀の一つで、ニュージーランドを始めフィジーやサモアなどの周辺国、中国やシンガポールなどのアジア圏の一部でも展開している。
- 口座維持手数料:3.5ドル(明細の郵送停止で無料に)
- ATM、EFTPOS使用料:無料
- 窓口での取引手数料:3ドル
- 口座開設可能な時間:9:00〜16:30
- 住所証明:滞在先(ホテル、バックパッカーズ)からの一筆と公共料金の請求書など、両方必用(要確認)
住所証明として、一筆と公共料金の両方が必用なので注意。
ワーホリで語学学校に行かない方は開設が難しいかも。
今までワーホリでWestpacを使っている人を見たことがないので、よっぽどの事がなければ開設する必用はないでしょう。
その他、ASB銀行も有名ですが、2016年よりワーホリビザ所有者の口座開設ができなくなりましたので、ここでは載せていません。
お勧めの銀行
以上の事から総合的にお勧めな銀行はANZ銀行です。
口座維持費が無料で引出し&EFTPOS利用も料無料、手続きも比較的簡単なのでよっぽどこだわりがなければANZを開設しましょう。
また、Kiwi Bankを開設しているワーホリメーカーも多かったです。
Kiwi Bank は郵便局に併設されており、今後郵便局に何かとお世話になる機会が多いので近くにあり非常に便利です。
(郵便局行ってから銀行でお金引き出す or 銀行でお金引き出してから郵便局行く、なんて事がよくあったので)
ANZの銀行口座開設方法
窓口で手続きする方法
まずは必用な書類を持参し、窓口にて口座を開設したい旨を伝えます。
書類のチェック後、口座開設ができそうであれば、開設手続きの予約をします。混んでいなければそのまま手続きできるかもしれません。
手続き時は別のブースで行われます(場所による)。
そこで開設する口座の種類(プラン)を聞かれるので、ゴー・アカウント(Go account)とオンライン・アカウント(Online account)を開設すると良いでしょう。
ゴー・アカウントは利息なしの普通預金、オンライン・アカウントは利息がついてくるネットバンキングになります。
(フリーダムアカウント(Freedom account)というのもありますが、口座維持手数用として毎月5ドル掛かる)
基本的に書類は担当者が記入していきますが、途中質問される可能性があるので、されたら答えましょう。
何言ってるのかサッパリ分からない時は電子辞書があると便利かも。
iPhone 持っている方はウィズダム2の辞書アプリ(有料)が非常に便利なので、事前に入れておくと良いでしょう。
その後、預金額を聞かれます。もし手持ちの現金を預金したい場合は金額を答えてそのまま入金してもらいます。
預金時は日本円でも大丈夫です。現地のレートが適用され、NZドルに両替されます。
(たしか、数千円くらいは現金預金しないといけなかった気がします)
預金額を聞かれた後は、キャッシュカードの作成手続きも行います。
この時、4ケタのピンナンバー(PIN Number)を設定します。
ピンナンバーはEFTPOSでの支払い時に毎回使用するので、忘れないように事前にメモしておきましょう。
(支店によっては、後日キャッシュカードが郵送される→店舗にてピンナンバー設定、の場合があります)
ニュージーランドの銀行のキャッシュカードは、現金の引出しだけでなく買い物をする際の支払いとしても使用できます。(通称EFTPOSカード)。支払いと同時に銀行から引き落とされるので、まさに日本でいうデビットカードのようなサービス。現金を出す必用がないので非常に便利なサービスです。
また、年間手数料10ドルのVISAデビットカードはEFTPOSに加えてクレジットカードのような使い方もできるので便利です。特にオンラインで飛行機やバスの予約、YHA(ホステル)やツアー等の予約をする場合、クレジットカード決済を頻繁に使うことになります。
日本のクレジットカードでも使えますが、ニュージーランドで仕事してお給料を貰うのであれば、ニュージーランドの口座から引き落とされるVISAデビットカードを使った方が良いでしょう。
オンラインからも事前申請できます
ANZで口座開設するならオンラインで事前申請しておく事をお勧めします。
事前にある程度の情報入力やメールでのやり取りを行うため、当日の口座開設がスムーズにできるからです。
まず、ANZのホームページより下図に従って進んでいきましょう。




以上で申請は完了です。後日、担当の方から電話かメールがあります。以下の項目が聞かれると思うので、必ず返信しましょう。
- 滞在期間
- 滞在目的
- 口座開設の目的
- ビザの種類と期限
- 職業
- 口座開設手続きの希望日時
口座開設の目的は「IRDナンバー発行のため」と言えば問題ないでしょう。
また、パスポートとビザのコピーを添付するように言われる場合があるので、両方のコピーを事前にPDFデータとして取っておきましょう。
日時が決まったら必用書類を持参して、指定されたANZ支店に行きましょう。
- パスポート原本
- ワーホリビザのコピー
- 住所証明
- 口座に預ける現金(500ドル or 5万円程)
日本のANZ支店でも開設できます
ANZは日本にも東京と大阪に支店があり、国内にて口座の開設手続きが可能です。
ただし、手数料として合計9,000円掛かるのと、キャッシュカードは現地のANZで受け取る必用があります。
また、申込みの受付けは日本出発の1ヶ月〜2週間前までとなっているので注意しましょう。
詳しくはANZの日本語サイトをご覧下さい。
【ANZ銀行 東京支店】
住所:東京都千代田区丸の内ニ丁目4番1号
丸の内ビルディング33階
営業時間:9:00〜15:00(土日・祝祭日を除く)
電話:03-6212-7777
【ANZ銀行 大阪支店】
住所:大阪府大阪市北区梅田ニ丁目2番2号
ヒルトンプラザ ウエスト オフィスタワー17階
営業時間:9:00〜15:00(土日・祝祭日を除く)
電話:06-6456-1231
まとめ
以上、銀行口座の開設方法についてまとめました。
ワーホリ初心者の方や海外自体が初めての方にとって、いきなり銀行口座開設だなんて、物凄く不安ですよね。
でもやってみると意外と簡単にできるものです。
自分で銀行口座を開設できた時の達成感は後に大きな自身になるので、ぜひトライしてみて下さい。
不安な方はホストファミリーやシェアハウスのオーナーに手伝ってもらうと心強いですよ。
▼IRDナンバーの取得方法はこちらの記事を参考にしてみてください
▼開設した口座にお金を送金する方法は下記記事をご覧ください。
▼ワーホリで必要な費用については下記記事をご参照ください。
→1年間のワーホリにかかる費用はいくら?実際に使った金額とNZで稼いだ金額まとめ