旅行やワーホリなど、海外の長期滞在に便利なバックパック。
スーツケースと違い、両手を塞がずにたくさんの荷物を持ち運びできるので便利です。
日本人を含むアジア人はスーツケース派の方が多いですが、ヨーロピアンや欧米人の旅行者・ワーホリメーカーのほとんどはバックパックを背負っていました。
特にこれからワーホリする方には強くおすすめしたいバックパック。
今回は、ワーホリ経験者であり登山歴10年のぼくが、ワーホリや海外旅行で最適なバックパックの選び方をご紹介します。
Contents
バックパック(受託手荷物)のサイズ・重量制限に注意!

航空会社に荷物を預ける際に注意したいのが、サイズと重量です。
航空会社によってそれぞれ定義が異なりますが、サイズや重量を超えた荷物に対しては超過料金が発生します。
国内旅行ならまだ安く済むんですが、海外の超過料金はバカになりません。
以下、ニュージーランド航空のサイズ(3辺の長さ)・重量制限と超過料金です。
ニュージーランド航空のエコノミークラス(成田↔オークランド間)
【成田↔オークランド間】
- 受託手荷物1個まで無料
- 1個あたりの最大重量:23kg
- 1個あたりの最大サイズ:158cm
- 重量およびサイズ超過料金(23〜32kg以下、158cm超え):13,000円(帰国時は200NZD)
- 個数超過料金(23kg以内、2個目):13,000円(帰国時は200NZD)
【ニュージーランド国内線】
- 受託手荷物1個まで無料
- 1個あたりの最大重量:23kg
- 1個あたりの最大サイズ:158cm
- 重量およびサイズ超過料金(23〜32kg以下、158cm超え):60NZD
- 個数超過料金(23kg以内、2個目):60NZD
手荷物は重量23kg以内、サイズ158cm以内の個数は1個であれば無料で預け入れできます。
このうち、どれか1つでも超えたら超過料金がかかります。
重量・サイズの超過だけでも13,000円+200NZDの超過料金ですよ。
重量は調整でなんとかなりますが、サイズはどうにもなりません。
行き帰りで3万円近くの超過料金を払うのは非常にもったいない。
ただ、バックパックで一つ気がかりなのが、サイズが曖昧なこと。
スーツケースなら3辺の長さが決まっているので選びやすいですが、バックパックはアバウトな長さしか分からないので容量選びにかなり悩みます。
伸縮性もあるので荷物の量によってサイズも上下するし、さらにウエストハーネスも一応場所を取っているのでサイズに含まれる可能性はあるし・・・
ただ、ぼくがワーホリした時はグレゴリーのバルトロ75Lに荷物をパンパンに詰めても大丈夫だったので、80L以内なら超過の心配はないでしょう。

80Lを超えるバックパックについては、サイズオーバーの可能性もあります。
バックパックを選ぶ6つのポイント
①サイズや容量の目安は?
バックパック選びで一番悩むのは容量かもしれません。
必要な容量は滞在日数によって異なりますが、一番無難な容量は65Lです。
一週間程度の海外旅行ならこれ一つで十分な容量ですし、ワーホリなど長期滞在でも機内持ち込みスーツケースと組み合わせれば十分間に合います。
ぼくはもともと登山用で買った75Lをワーホリで使いましたが、旅行やワーホリ用にはちょっと大き過ぎかも。
女性の方は55〜60Lくらいが良いかもしれません。
65Lだとそれなりにサイズ感がありますが、55L前後なら小柄な女性でも背負いやすいサイズになっています。
②耐久性があるかどうか?
バックパック選びで一番重要なのが耐久性です。
耐久性でも注目すべきポイントはショルダーハーネスの頑丈さです。
バックパックで一番壊れやすい場所はショルダーハーネスの付け根部分。

荷物の荷重を支える根本なので、何度も背負ったり下ろしたりを繰り返しているとどうしても消耗します。
このショルダーハーネスの付け根がしっかりしていないと、ある日ポキっと行ってしまい背負えない状態になっていまします。
ワーホリなど長期滞在でいろんな場所に移動する方にとって、バックパックの故障は致命的。
そんな事態にならないよう、最初からウエストハーネスが丈夫なバックパックを選ぶべきです。
おすすめは登山用のバックパック。
登山用なのでハードな環境に耐えられるのはもちろん、荷物の上げ下ろしの多い事も想定し頑丈に設計されています。
ぼくが5年以上愛用しているグレゴリーのバックパックは、今まで20〜30kgの荷物にも耐えてきてくれました。
安物のバックパックはショルダーハーネスが壊れやすいので、あまりおすすめはしません。
③背負いやすいかどうか?
バックパックは背負いやすさも重要。
ぼくは10年以上登山をやっているのでわかりますが、背負いやすいバックパックだと、どれだけ重い荷物でも疲れにくいことを実感しています。
背負いやすいザックは概して人体にフィットするよう、綿密に設計されています。
特に重量を腰に分散させるウエストハーネスがかなりしっかり作られています。

背負いやすいバックパックの多くは登山用。
長時間背負っていても肩への負担が少なく、疲れにくいのが登山用バックパックのメリットです。
ワーホリなど長期滞在の方は移動も多いでしょうから、移動をより楽にするためにも登山用バックパックがおすすめです。
④荷物の出し入れがしやすいか?
いろんな場所を転々とする方でしたら、荷物の出し入れのしやすさも重要です。
移動の途中に必要なモノをすぐに取り出せたり、出発前のパッキングが楽にできたりなど。
ぼくが使用していたグレゴリーのバックパックはいろんな場所にファスナーが付いるので、奥に入った荷物もすぐに取り出せて便利でした。

こうした機能性の高いバックパックがあると、より旅が快適になります。
⑤レインカバーが付いているかどうか?
雨の日の移動に必要なレインカバー。
バックパックは大きいと傘では覆いきれないので、カバーがないと荷物が濡れてしまいます。
そこで、レインカバーが必要になりますが、どうせならバックパック本体に付属しているものが良いです。
こんな風に、バックパックの一部になっているので、突然の雨でもすぐに対応できて便利です▼

⑥価格の目安は?
最後に気になるバックパックの価格ですが、登山用のバックパックを購入すると考えた場合、65Lで20,000〜40,000円前後といったところです。
いやいや高いでしょ・・・
そう思った方も多いでしょう。
バックパックという括りなら1万円以内でも購入は可能です。
でも、もしワーホリなど長期で使うなら高くても品質の良いモノを選んだ方が良いです。
ぼくのワーホリ友達の一人は、安物のバックパックが開始6ヶ月で壊れてしまい、結局ニュージーランドで新しく買うハメになりました。
ワーホリ・旅行でおすすめのバックパック5選
グレゴリー バルトロ 65
グレゴリーのバルトロは、ぼくが自信を持っておすすめできるバックパックの一つです。
かれこれ5年以上愛用していますが、背負いやすさは史上最高といってもいいくらい。

人間工学に基づいて設計されたショルダーハーネス、ウエストハーネスはどんな人の体にも絶妙にフィットするので、長時間背負っていても疲れにくいです。
それでいて、本体重量はわずか2.2kgと驚くほどの軽さ。
ショルダーハーネスの付け根も頑丈なので耐久性は抜群です。
登山も含めて5年以上バリバリ使用しているのに、まだまだ使える頑丈さ。
収納の数も多く、奥に入っている荷物も楽々取り出せるようフロント、トップスからアクセスできる機能はかなり便利です。
バックパッカーとして末永く使うなら、迷わずグレゴリー推しです。
オスプレー アトモスAG 65
オスプレーのバックパックは日本、ニュージーランド関係なく、なぜか外国人バックパッカーがよく使っているモデルです。
背負いやすさはもちろんのこと、背面パッドが通気性の良いメッシュ素材で長時間背負っていても蒸れにくいです。
本体重量も65Lサイズでわずか1.98kgと驚きの軽さ。
ロゴマークも含め、デザインがオシャレなのも人気がある理由かもしれません。
オスプレー ケストレル 38
一回り小さめのサイズならオスプレーのケストレル38がおすすめ。
実は、最近登山用で買ったモデルなんです。
一般的なリュック(25L前後)よりも少し大きめな38L、だけど65Lバックパックよりは手軽なサイズです。

これが思った以上にフィット抜群で感動。
ウエストハーネスの安定感が半端ない!
ハイドレーションシステム、ストックの収納用アタッチメントなど、トレッキング用に最適なバックパックなので、荷物用として使うのがもったいないくらい。
それでも、ちょうどよい大きさなので、この38LサイズにSサイズのスーツケースを携帯すれば海外どこでも行けます。
ドイター エアコンタクト 65+10
こちらも外国人バックパッカーの使用率が高いモデル。
ドイツ最大のリュックメーカーで、今や世界中で人気のあるモデルの一つです。
登山や長期間の旅行など、ハードな環境でも耐えられる強靭な素材で作られたシリーズなので、耐久性は抜群。
背面パッドには適度な硬さを持たせた通気性の高い中空フォーム(エアコンタクトシステム)を使用しており、フィット感や通気性にも優れています。
高さ調節機能により、最大75Lまで拡張することができます。
突如の荷物増加にも臨機応変に対応できるところがポイントですね。
ドイター フューチュラ 28
[ドイター] deuter フューチュラ 28 D34214 4700 (グレー×ブラック)
一般的なリュックサイズのバックパックとしておすすめのモデルがこちら。
ぼくが愛用しているモデルでもあり、登山用サブザックとして活躍しています。
グレゴリー同様、5年以上愛用していますが、結構ハードに使っているにもかかわらず一度たりとも不具合はありません。
頑丈なのはもちろんですが、ぼくが特に気に入っているのは収納の使いやすさです。

インナーの内ポケットにはMacBook Air 13インチも余裕で入りますし、内部が二期室構造になっているのでトップスとボトムスで荷物を分けることも可能。
背面はメッシュ素材なので蒸れにくいですし、ショルダーハーネスの形状が体にしっかりフィットしてくれるので長時間背負っていても疲れにくいです。

サイズ感もちょうどよく、リュックを背負う時のストレスもないので移動が本当にラク。
最小限の荷物で旅行したい方におすすめのバックパックです。
ぼくの定番!バックパック+機内持ち込みスーツケースの組み合わせが最強!
ぼくはワーホリ当初、ムダな荷物をたくさん持って行き過ぎて移動だけでも一苦労だったことを今でも覚えています。
結局、帰国時は行きの半分以下の荷物で帰国しました(笑)
それ以来、海外の長期滞在でもより移動が楽な荷物スタイルを追求してきました。
そしてたどり着いたぼくなりの最強スタイルがこちら▼

機内持ち込みスーツケース(38L)+リュック(28L)の2点セット。
リュックは両手を塞がないですし、スーツケースも小さいので移動が本当に楽になりました。
1〜2週間の海外旅行ならこのスタイルでも十分間に合います。
ぼくは最近、より荷物を軽くするために、サムソナイトのソフトスーツケースに買い替えました▼

39Lの機内持ち込みサイズで2.4kgと驚きの軽さ。
フロントポケットにはパソコンも収納できます。
MacBook Pro 13inch をケースに入れた状態でも余裕で収まります▼

バックパックを預け荷物にし、スーツケースを機内持ち込みにするならパソコンをフロントポケットに入れておけるので便利。
荷物検査の時にパソコンの取り出しも楽々できます。
お土産は最小限にとどめ、郵送できるなら全て国際郵便で送ります。
重い荷物を持つ不便さ・機動性の悪さを考えれば、100ドル前後の郵送料なんて安いもんです。
ワーホリの方ならバックパックをもう少し大きめにすればOK。
小型スーツケースを持ち歩くなら、40L前後のバックパックでも行けるかも。
ぼくのワーホリ友達の一人は40Lのバックパック1つで渡航しています。
必要最低限のモノしか持ってきておらず、あとは現地で買うスタイルの友達でした。
ミニマリストの方なら40〜50Lのバックパックでも十分、1年間乗り越えられます。
ニュージーランドで購入するなら「Kathmandu」と「macpac」がおすすめ

行きは最小限の荷物で渡航し、現地で荷物が増えてきたらバックパックを買う、という方もいました。
ニュージーランドは言わずと知れたアウトドア大国なので、アウトドア用品ブランドもいくつかあります。
おすすめは「Kathmandu」と「macpac」。
どちらもニュージーランド生まれのアウトドアメーカーで、品質も品揃えも文句なし。
バックパックもオシャレなものが多く、機能性もなかなかのものです。

アウトドア用だけでなく普段用のリュックやハンドバッグも売っています。
ぼくはKathmanduで街歩き用のリュックを購入。デザインが気に入り、1年半経った今も愛用しています。
ニュージーランドに行ったら、ぜひこの2店舗は寄ってみてくださいね。
▼Kathmanduの詳細については下記記事をご覧ください。
→安くて高品質でオシャレ!NZでアウトドア用品買うならKathmanduがお勧め!
まとめ
以上、ワーホリ・旅行に最適なバックパックの選び方をご紹介しました。
ぼくは学生時代から登山をやっていることもあり、バックパックへのこだわりは人一倍強いと自負しております。
ワーホリ、旅行なら必ずしも登山用である必要はありませんが、末永く使うのであれば品質・耐久性・背負いやすさに優れた有名ブランドのものがおすすめです。
ニュージーランドのブランド、Kathmanduとmacpacのバックパックも品質が良いので、現地へ行ってから買うのもアリです。
途中からバックパッカーに転身する方も多かったですよ。
ぜひ、本記事を参考に、あなたにピッタリのバックパックを見つけてください。