オークランドと言えばニュージーランドを代表する都市で観光地でもありますが、オークランドにいながら自然を満喫したい方におすすめなアクティビティがオークランドの離島巡り。
オークランドには沢山の離島がありそれぞれ独自の特色がありますが、自然好き・野鳥好きに特におすすめしたいのが今回ご紹介するTritiriMatangi Island(ティリティリマタンギ島)。
ティリティリマタンギ島はニュージーランドでしか見られない野鳥や、ニュージーランド国内でも珍しいといわれる鳥が住んでいる、まさに野鳥の宝庫と言われる島なのです。
そのため、バードウォッチングができる島として国内・海外から大人気の観光スポットとして有名です。
野鳥の特別環境保護区にも指定されているティリティリマタンギ島は一体どのような島なのでしょうか。僕も実際にワーホリ中に行ってきましたので、今回はその島の魅力を持て余すことなくご紹介していきます。
Contents
Tiritirimatangi Island(ティリティリマタンギ島)ってどんなところ?

まずはこちらの動画をご覧ください。
オークランドからフェリーで北へ約1時間半行った場所にある小さなまち、ティリティリマタンギ島。
島内には人が住んでいないため、まさに無人島なのです。そんなティリティリマタンギ島で有名なのが美しい自然と野鳥。
島内には約80種類の野鳥が生息しており、まさに野鳥の宝庫と言われているのです。島内に設けられているウォーキングコースを歩きながら、珍しい野鳥に出会えることから、野鳥の天然動物園とまで言われています。
そして、島内だけでなく周りの海も青くて美しい▼

緑豊かでマイナスイオンがたっぷり降り注ぐ森は歩く者を体の真髄から癒やしてくれます▼

島の丘にある草原はまるで天国にいるような気分にさせられます▼

丘の上の方には管理棟が立てられており、日々環境保護省(DOC)が島内に立ち入って管理や整備を行っているそうです▼

美しい自然と野鳥が魅力の島、ティリティリマタンギ島。興味を持って頂けましたでしょうか。
バードウォッチングが楽しめる!僕が出会った野鳥を紹介するよ

先程もご紹介しましたが、島内には約80種類の野鳥が生息しており、中には飛べない鳥の「タカへ」などめったに見られない珍しい鳥に出会えることもあります。
そのため、バードウォッチング目当てで大勢の観光客がこの島を訪れます。
行く日やコースによって出会える鳥が違うので、ウォークしながら鳥を探していくのはゲームみたいで楽しいですよ。
僕が行った日は家族連れが大勢いましたが、特に子供達は本当に楽しそうでした。もちろん、大人も真剣に楽しんでいましたよw
その野鳥達の中で、僕が今回出会った鳥たちをご紹介していきます。
まずはこちら、Tui(トゥイ)。

あごに白いボンボンの様な綿が付いているのが特徴で、鳴き声がとても個性的です。
Tuiはニュージーランドの広い範囲に生息しており、特に北島で多く見られるそうです。
続いてこちらは、Saddleback(サドルバック)。

黒と茶色の太い縞模様と、くちばしの横の赤い部分が特徴。
実はこのサドルバック、本島では一度絶滅しており、近年に一部の保護区で繁殖するようになったとても貴重な鳥なんだそうです。
遠くからでも分かるような、非常にけたたましい鳴き声が特徴。鳴き声だけで居場所を知ることができます。
続いては、Bellbard(ベルバード)。

全体的に小さな体でグリーンの美しい毛並みが特徴。うぐいすに似た鳥で、素晴らしい歌声が持ち味なのだとか。
ニュージーランドには広く分布しており、本島でもあちらこちらにいるので、すぐに見つけることができるでしょう。
そして、こちらは非常に貴重で珍しい鳥と言われている、Takahe(タカへ)。

ニュージーランドの飛べない鳥の代表種で、ニュージーランドにしかいない鳥です。
絶滅危惧種の一種で、ニュージーランド全体でも300羽ほどしかいないとても貴重な鳥なのです。ティリティリマタンギ島内でも20羽ほどしかいないので、タカへに出会えたら非常にラッキーです。
続いてこちらは、NZ Pigeon(ニュージーランド・ピジョン)。

ニュージーランド版の鳩で、グリーンの美しい羽毛が特徴。
また、一般的な鳩に比べて体が非常に大きく、直径1センチを超えるような大きな果実もまるごと食べる事ができるそうです。
ニュージーランド全体に広く分布しているため、普段の生活の中で見ることができるかもしれません。
続いては、こちらの可愛い鳥、Quail(うずら)。

うずらにも何種類かいるそうですが、僕にはよく分かりませんw
日本では「うずらの卵」として馴染みが深いですが、実際に見たことがある方は少ないのではないでしょうか。
歩き方が非常に愛らしくて、とても可愛い鳥です。
そして最後に、Pukeko(プケコ)。

ニュージーランドで広くしられている歩く鳥で、歩く時は鳩のように首を前後させながら歩きます。
タカへとは親戚関係のため非常に似ていますが、プケコは一応飛ぶこともできます。めったに飛びませんがw
ニュージーランド国内に広く分布しており、最近では郊外の沿道や街の公園などにも姿を現します。
以上、僕が出会って写真に収めた野鳥をご紹介しました。実際はもっと多くの野鳥に出会いましたが、写真を取り逃してしまったので悪しからず。
どうやらこの島で激レアな野鳥もいるみたいですが、残念ながら今回は出会えることができませんでした。
それでも、十分珍しい鳥たちと出会える事が分かったので、野鳥好きはもちろん、鳥に興味がある方やお子さんにもぜひお勧めしたいツアーです。皆で一緒に出会った鳥の種類を数えてみると楽しいですよ。
ティリティリマタンギ島行くならガイドウォークツアー参加がおすすめ
ティリティリマタンギ島へ行くならぜひ参加して欲しいのがガイドウォークツアー。
島内のウォーキングコースを現地ガイドと一緒に歩きながら、鳥の生体やティリティリマタンギ島の歴史について学べる画期的で面白いツアーです。
もちろん、英語オンリーのガイドになりますが、Kiwiのガイドはとてもフレンドリーで英語ができなくてもゆっくり喋ってくれるので安心です。それに、ニュージーランドには日本好きなKiwiが多いので、日本の話題で盛り上がる事もありますよ。
また、同じグループの方(外国人率高い)とも仲良くなれるので、ツアー以外の楽しさも満載です。
ガイドウォークツアーなしのプランもあり、時間内であれば島内を自由に散策する事ができますが、ティリティリマタンギ島初心者はツアー有りの方が絶対楽しいですよ。しかも、料金もツアー有りと無しで10ドルしか変わらないですし。
島内ガイドウォークツアーの流れ
続いて、ガイドウォークツアーの流れを説明していきます。
ツアーの大まかな流れは以下のようになっています。
↓
10:30 頃 ティリティリマタンギ島着
↓
10:45 頃 ガイドウォークツアー開始(事前申込みの必用あり)
↓
14:00 頃 灯台付近の休憩所 着(各ガイドによって到着時間が異なる)
↓
15:30 フェリー出発(ティリティリマタンギ島)
↓
17:00 頃 オークランド着
まずはオークランドのフェリー出発ターミナルに集合します。9時発なので遅くとも10分前には現地到着しましょう。
場所はチケット売り場からすぐのターミナル「Pier 4」。まぁ、出発前は長蛇の列ができているので分かりやすいと思います。

フェリー搭乗前はチケットの用意をしておきましょう。インターネットでチケットを購入した場合はメールで電子チケットが添付されてくるので、それをプリントアウトするかスマホに保存(もしくはスクショ)しておきましょう。

フェリーは基本的に自由席なので、好きな場所を選べます。早めに並んでおくと窓側や最前列の良い席取れます。
乗車時間は約1時間30分。船酔いが心配な方は事前に酔い止めを飲んでおきましょう。ない場合は、薬局に売っているのど飴でもそこそこの効果は得られます(僕が実践しました)。

いよいよティリティリマタンギ島に到着。冒険のニオイがプンプンしますね。

島に上陸したら桟橋を進み、現地ガイドが待っている場所に集まります。
しばらくすると現地ガイド(ボランティアガイド)からガイドウォークについての説明があり、その後コースの選択やグループ分けがあります。

コースは「長距離コース(約2〜3時間)」「短距離コース(約30分〜1時間)」が選択できますので、希望のコースを決めたら指定された場所に集まります。
その後、6〜8人ごとのグループに分けられ、グループに1人ガイドが付くという形でスタートします。
因みに僕は長距離コース(約2〜3時間)の方を選択しました。
さて、いよいよ出発です。ワクワクが止まりません!
まずは森の中を進みます▼

途中、海岸沿いに出たりもします。海が綺麗で気持ちいいです▼

再び森の中をウォーキング。途中、野鳥が姿を現すたびに皆で立ち止まって観察していました▼

野鳥が現れる度にガイドさんがその鳥について詳しく教えてくれます。

腫れていれば丘の上からはこんな美しい景色が▼

オークランドで有名な離島「Rangitoto Island(ランギトト島)」も見えます▼

そして、遠くにはオークランドの街も見えますよ▼

さて、いよいよ灯台にやってきました。近くの休憩所にてお昼ごはんを食べます▼

ここに到着した後は帰りのフェリーの時間まで自由行動になります。
この場所からフェリーターミナルまではそんなに時間はかかりませんが(20〜30分くらい)、出発の15:30に間に合うように余裕を持って行動しましょう。

それにしても、島内周辺には小型フェリーが多いです。プライベートクルーズで来れるなんて、羨ましいです。もちろん、許可はいるそうですが。
ツアー参加時の持ち物
また、ツアー参加の際の持ち物は以下の通りです。
・水
・帽子
・サングラス
・日焼け止めクリーム
・フェリーのチケット
島内では飲食店やコンビニが無いので、お昼ごはんと水分は必ず持参しましょう。
確かオプションで弁当のサービスがあったと思いますが、高いので早朝にオークランド市内のパン屋やバーガー店などで買っておくとよいでしょう。
また、ニュージーランドは知っての通り日差しがめちゃくちゃ強いので、紫外線対策として帽子やサングラス、日焼け止めクリームは必須です。
お勧めの時期とツアー開催日数は?
ティリティリマタンギ島のツアーは1年を通して開催されています。
時間帯は1日1回9:00発のみで、日数は週に5回程(月に20回程)開催されます。また、ニュージーランドの夏(12月、1月)は特に開催日数が多く、月に25日前後開催されます。
ただ、自分が行きたい日に開催されていない事もあるので、開催日は事前に公式ページでチェックしておきましょう。チェックの方法は次の「インターネットで予約する場合」で説明します。
ツアーの申込みについて
ツアーの申込みは現地かインターネットの2パターンで申込みできます。
ただし、非常に人気のツアーであるため、特に夏は予約が取りにくく前日にはチケットが完売している事が多いので、遅くとも2〜3日前までには予約しておきましょう。
現地で予約する場合
現地で直接予約する場合は、下記の「360 Discovery Cruises」のチケットセンターの窓口でできます。
場所はオークランド中心部(スカイタワー)から北側へ真っ直ぐ行った港にあります。
ただし、毎日運行されているわけではないので、フェリー運行日程は事前に確認しておきましょう。
【住所】Pier 4, 139 Quay Street, Auckland
【営業時間】
月〜金:8:00-17:00
土日:8:00-16:30
【料金(ガイドウォークツアー有り)】
大人:80ドル
子供:42.5ドル
インターネットで予約する場合
インターネットでの予約はFullersの公式ページからできます。
ページを開いて、右側のセクションを下にスクロールしていくと「BUY TICKETS」というエリアがあるので、そこで必用なチケットを選択します。オークランドから出発するのでオークランド発のものを選択。

チケットの枚数を指定した後、日付を選択し次に進みます。

ここでガイドウォーク参加する方が注意したいのが、①で出発日時を指定しても、②のガイドウォークの日時は別の日程のままになっているので、きちんと①と②の日程を合わせておきましょう。
また、子供用のチケットが必用でしたら「Add a ticket type」で子供用チケットを追加しましょう。因みに、大人2名・子供2名の家族で行く場合はFamilyチケット(205ドル)がお得です。
インターネットでの予約は事前の支払いが必用で、決済はクレジットカードのみとなります。予約後の日程変更は可能ですが、キャンセルは基本的にできないので注意しましょう。
➡Fuller(公式サイト)でフェリ&ガイドウォークツアーを予約する
最後に
以上、ティリティリマタンギ島の魅力を全力でご紹介しました。
今回、このツアーに参加してみて改めて自然の素晴しさを実感し、また今まで以上に野鳥に興味を持つようになりました。
友達や恋人、家族で行くとより楽しめる事間違いないでしょう。
特に家族連れの方は子供の夏休みの思い出作りとして、ぜひ旅行プランの1つに加えてみてはいかがでしょうか。

